ルアナパーク白浜のさらに奥に、
50年以上も誰も踏み入れてこなかった谷あいの土地がありました。動画
ほんまに偶然のことなんですが、草木を少し分け入ってみたところ、
うっそうとした中から、小さな平地がぽつりと顔を出したんです。
そこはもう、山そのもの。
谷間なので水も流れ、虫もおるし、獣の気配もある。
正直、キャンプ場とはとても呼べない場所です。
でも、ふと思いました。
「キャンプやのうて、ほんまに“野営”が好きな人には、こういう場所がちょうどええんちゃうやろか」
この場所はあまりにも自然のまんまで、
正直、自分たちだけで“ここでテントが張れるのかどうか”という自信がなかったんです。
一般のキャンプにするには過酷すぎるん違うかなと。
そこでご協力いただいたのが、
🌟 本格的な野営に精通した専門家の方々。
お越しいただいたのは――
🔥 日本単独野営協会の精鋭、THEキャンパー 🔥 の方々。
ナチュラリストや元自衛官など、野営のプロフェッショナルたちが、
実際にこの地で一晩野営を行い、しっかりと検証してくださいました。
そして、こうおっしゃいました。
「ここはキャンプ場としては厳しいが、野営地としては申し分ない。
しかも海でも遊べる──こんな場所、なかなかない。」
実地検証のあとも、しばらく環境の変化を見守っていました。
あまりに問題だなと思ったのが、大雨のときのこと。
そのとき、地面の半分ほどがぬかるんで、まともに使えん状態になってしまったんです。
「これはさすがにあかん…」
でも、ここを“野営地”として活かすには、どうするか
自然そのものを壊すような整備はしたくない。
そこで、最小限の対応として、
排水のための溝(みど)を掘り、ぬかるみが残る場所には小粒の砂利を入れてみました。
それだけで、雨でも野営できる環境が保てるようになったんです。
加えて、雨のあとに水が集まってできる小川には古木を使って橋をかけて、
自然の流れを活かしながら、安全にアクセスできるようにしました。
過酷な自然環境はそのまま。
でも、真夏でも日陰があって風が抜け、涼しく過ごせる野営地が出来上がっていました。
自然のままの姿を活かしながら、野営の知恵で付き合ってきた場所――
**本物の野営地。それが「ディープゾーン1st」**です。
ルアナパーク白浜といえば、
電源や洗い場が整った高規格キャンプ場としてオープンしました。少しでも快適にキャンプいただきたいと思って。
でも中には、
「そんな快適さはいらん」
「地面と空があれば、それでええ」
という声も、確かに届いていました。
そうした声に応える場所もほしいと。
そういう方のために生まれたのが、
電源も水道もない「ワイルドエリア」。
「自然の中で、最低限の装備で楽しみたい」
そんなキャンパーに使っていただこうと。
でも――ここはさらにその先。
もっとワイルドに。もっと“野営”らしく。普通のキャンプじゃないんだ、野営がしたいんだ、そういう上級者の方にだけに向けた野営地。
それが、「ディープゾーン1st」 です。