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宮島が日本三景に選ばれた理由と見どころを徹底解説

広島県廿日市市に位置する宮島は、日本三景のひとつとして古くから多くの人に愛されてきた景勝地です。海上に浮かぶ朱色の大鳥居と厳島神社、緑豊かな弥山の原始林が織りなす風景は、国内外の旅行者を魅了し続けています。この記事では、宮島が日本三景に数えられるようになった歴史的背景から、観光の見どころ・アクセスまで徹底的に解説します。

宮島が日本三景に選ばれた理由と歴史

出典;PIXTA

 

宮島は天橋立(京都府)・松島(宮城県)と並んで日本三景に数えられています。この「三景」という概念は江戸時代初期に生まれたもので、長い歴史のなかで日本を代表する絶景として定着してきました。宮島がその一角に数えられるようになった背景には、儒学者による文化的な評価と、島が持つ唯一無二の景観美が深く関わっています。

日本三景とは何かと林春斎による選定

日本三景という概念を生み出したのは、江戸時代初期の儒学者・林春斎です。1643年(寛永20年)に著した『日本国事跡考』のなかで、宮島・天橋立・松島の三か所を「三処奇観」として挙げたことが始まりとされています。この記述が後世に広まり、「日本三景」として定着しました。

選定から380年以上が経つ今も、この三か所は日本人の心に刻まれた名勝として親しまれています。宮島においては、神が宿る島という信仰的な背景も重なり、単なる「美しい景色」以上の精神的・文化的価値が評価されてきた点が特徴的です。

宮島が三景に選ばれた景観的な理由

宮島最大の特徴は、海・島・山が一体となって生み出す景観の重層性にあります。瀬戸内海に浮かぶように建つ厳島神社の社殿群と大鳥居、その背後にそびえる弥山(標高535m)の緑、四季折々に変化する空と海の色が組み合わさり、他にはない絶景を生み出しています。

また宮島は古来「神の島」として島全体が信仰の対象とされてきました。神聖さと自然美が融合したこの景観は、古くから人々を惹きつけており、それが日本三景という称号を支える根本的な理由といえるでしょう。

世界遺産・厳島神社と大鳥居の見どころ

出典;PIXTA

 

宮島観光の中心となるのが、ユネスコ世界文化遺産にも登録されている厳島神社です。593年(推古元年)に佐伯鞍職により創建されたと伝えられ、平安後期の1168年(仁安3年)に平清盛の援助を得て現在のような社殿が造営されました。朱塗りの回廊や社殿が潮の満ち引きによって表情を変える様子は、訪れるたびに新しい感動を与えてくれます。

海上に浮かぶ社殿の美しさ

厳島神社の社殿が海上に建てられている理由は、島全体を御神体とする信仰にあります。島に手を入れることが憚られたため、今の場所に社が建てられたと伝わります。回廊は海面すれすれに延び、満潮時には社殿全体が海に浮かぶように見える、世界でも類を見ない神社建築の美を生み出しています。

本社殿・平舞台・能舞台など、寝殿造の技法を取り入れた建築群には国宝・重要文化財に指定されているものがあります。特に平舞台から眺める大鳥居の風景は圧巻で、多くの旅行者がここで写真を撮り、その美しさに息をのみます。宮島を訪れたなら、まずこの海上社殿の全景をゆっくり眺めることを強くおすすめします。

スポット・施設名 厳島神社
住所 広島県廿日市市宮島町1-1
アクセス 宮島桟橋より徒歩約10分
料金 大人300円/高校生200円/小中学生100円(昇殿初穂料)
URL https://www.itsukushimajinja.jp/

満潮と干潮で変わる大鳥居の楽しみ方

厳島神社のシンボルである大鳥居は、高さ約16メートルを誇る木造の鳥居で、主柱にはクスノキの自然木が使われています。干潮時には潮位によって鳥居の足元まで歩いて近づくことができ、間近でその巨大さと迫力を体感できます。一方、満潮時には海面に浮かぶように見え、遠景からの眺めが格別の美しさを見せます。

潮位は事前にチェックしておくのがおすすめです。干潮のタイミングを狙って鳥居周辺を歩いたあと、満潮時に社殿が海に浮かぶ様子を眺めるという二度楽しめる観光も人気です。夕暮れ時の逆光に浮かぶ大鳥居はとりわけ幻想的で、日本三景ならではの絶景として多くのカメラマンも訪れます。

弥山の原始林と自然を満喫するハイキング

出典;PIXTA

 

宮島の魅力は神社だけにとどまりません。島の中央にそびえる弥山(みせん)は標高535メートルの霊山で、豊かな原始林が広がるアウトドアの宝庫です。弘法大師が修行した地としても知られ、信仰の山としての歴史と豊かな自然環境の両面から訪れる価値があります。

天然記念物の原始林と山頂からの絶景

弥山の原始林は国の天然記念物に指定されています。自然豊かな森林には、モミ・ツガ・カシ類などが混在する多様な植生が見られ、貴重な生態系が保たれています。厳島神社の社殿や前面の海、弥山原始林を含む背後の森林区域など、431.2ヘクタールが世界遺産の登録範囲となっており、全島の約14パーセントに及びます。

山頂付近からの眺望は格別で、晴れた日には瀬戸内海に点在する島々を一望でき、遠く四国の山並みまで見渡せることもあります。山頂周辺には弥山本堂や「消えずの火」で知られる霊火堂など、歴史ある建造物も点在しており、自然と文化を同時に楽しめる山歩きができます。

登山ルートと宮島ロープウエー

弥山へのアクセスは主に2つの方法があります。ひとつは宮島ロープウエーを利用する方法で、紅葉谷駅から獅子岩駅までを2本のロープウエーで結び、獅子岩駅から山頂までは徒歩約30分の登山道を歩きます。もうひとつは登山道を自分の足で歩くルートで、紅葉谷コース・大聖院コース・大元コースの3ルートが整備されています。

 

・紅葉谷コース:人気のある標準的なコース。自然豊かな谷沿いを歩く
・大聖院コース:大聖院付近から登るルートで、石段が多く、眺望も楽しめる
・大元コース:距離はやや長いが自然の雰囲気を最も感じられる

 

体力や目的に応じてルートを選べるのが弥山の魅力です。登山初心者や子ども連れにはロープウエーの活用がおすすめですが、獅子岩駅から山頂までは山道が続くため、歩きやすい靴で訪れましょう。健脚な方は往路と復路で異なるルートを組み合わせるとより充実した体験ができます。

スポット・施設名 宮島ロープウエー
住所 広島県廿日市市宮島町紅葉谷公園
アクセス 宮島桟橋より徒歩約25分(紅葉谷駅)
URL https://miyajima-ropeway.info/

宮島へのアクセスとベストシーズン

出典;PIXTA

 

宮島は島であるため、フェリーを利用してアクセスします。広島市内からは路面電車やJRで宮島口まで移動し、そこからフェリーで約10分という好アクセスで、日帰り観光でも十分に楽しめるのが魅力です。訪問する季節や時間帯によって混雑状況や見どころが異なるため、事前の計画が充実した旅を実現するカギになります。

宮島口からのフェリーでのアクセス

宮島へのメインルートは宮島口桟橋からのフェリーです。現在、宮島口と宮島を結ぶフェリーはJR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船の2社が運航しており、どちらも普通運賃は同じで、所要時間は約10分。宮島口へはJR山陽本線の宮島口駅から徒歩数分、広島市内からは広島電鉄(路面電車)の広電宮島口駅が利用できます。

島内への車両の持ち込みは可能ですが、観光には適していないため、徒歩での散策が基本です。厳島神社周辺は平坦で歩きやすく、お土産店や飲食店も充実しています。もみじ饅頭やあなご飯といった宮島グルメを楽しみながら散策するのも旅の醍醐味です。

四季ごとの見どころと訪問税について

宮島は一年を通じて訪れる価値がありますが、特に人気が高いのは紅葉シーズン(11月上旬〜下旬)と初夏(5〜6月)の緑が鮮やかな時期です。秋には紅葉谷公園のモミジが美しく色づき、厳島神社とのコントラストが絶景を生み出します。春は桜、夏は青々とした山と海、冬は比較的落ち着いて参拝できる良さがあります。

なお、2023年10月より宮島では宮島訪問税として、原則1人1回あたり100円が徴収されています。フェリー乗船時などに支払う形式で、観光地の環境保全や観光振興に活用されています。免除対象者や年額500円の納付制度もありますが、一般的な観光では1回100円と覚えておくとスムーズです。混雑を避けたい場合は、早朝の時間帯に訪れると落ち着いて観光できます。

宮島観光とあわせて楽しみたい広島の自然体験

宮島への旅は、広島エリアの豊かな自然やアウトドア体験と組み合わせることでさらに充実したものになります。瀬戸内海の温暖な気候と複雑な地形は、カヤックやサイクリング、キャンプなど多彩なアクティビティの舞台として最適です。2泊3日以上の日程でアウトドア体験を加えると、旅の思い出がぐっと深まります。

瀬戸内海の島々を巡るアクティビティ

宮島が位置する瀬戸内海は、シーカヤックや島巡りクルーズを楽しめるエリアです。比較的波が穏やかな海域も多く、天候や海況に応じて初心者向けの体験プランも選べます。宮島周辺の海域を小型船やカヤックで巡ると、陸からは見えない角度から大鳥居や社殿を眺められます。またしまなみ海道を活用したサイクリングも注目で、広島県尾道市から愛媛県今治市まで島々を橋でつなぐルートは自転車旅の絶景コースとして国際的にも有名です。

江田島や能美島といった広島近郊の島々では、牡蠣の養殖が盛んで、瀬戸内海ならではの漁業や食文化に触れられます。宮島観光と組み合わせれば、瀬戸内海の「島旅」の魅力を存分に味わう旅程が組めます。

広島エリアで楽しむキャンプ・グランピング

広島県内には自然を生かしたキャンプ場やグランピング施設が点在しており、宮島観光の前後に滞在するプランもおすすめです。山間部には本格的なオートキャンプ場もあり、広島市内や宮島口からアクセスできる施設もあります。瀬戸内海を眺めながらのキャンプや、中国山地の清流沿いでの焚き火体験など、ロケーションのバリエーションが豊富です。

グランピング施設では手ぶらで非日常の自然体験ができるため、アウトドア初心者や子ども連れのファミリーにもおすすめ。宮島観光を日帰りで楽しんだあと、宿泊はキャンプ場でという組み合わせは、旅全体をより思い出深いものにしてくれます。なっぷでは広島エリアのキャンプ場・グランピング施設を多数掲載していますので、旅の計画にぜひ活用してみてください。

さいごに

宮島が日本三景に数えられるようになった背景には、江戸時代の儒学者・林春斎による文化的な評価と、海・山・社殿が一体となった唯一無二の景観美があります。ユネスコ世界遺産に登録された厳島神社と大鳥居、国の天然記念物に指定された弥山の原始林は、宗教・文化・自然が重なり合う宮島の奥深さを体現しています。

アクセスのしやすさも大きな魅力で、広島市内からJRを利用すればフェリーを含めて1時間程度でたどり着けるため、日帰りでも十分に楽しめます。一方で、瀬戸内の島々を巡るアクティビティや広島エリアのキャンプと組み合わせれば、一段と豊かな旅になります。訪れる季節や時間帯によってまったく異なる表情を見せてくれる宮島に、ぜひ一度足を運んでみてください。旅の計画が固まったら、なっぷで広島エリアの宿泊・アウトドア情報もチェックしてみましょう。

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