香川には魅力的な美術館がたくさん！

香川県には、アートファン必見の現代美術館から、郷土の歴史や伝統文化を深く学べる博物館まで、訪れる人の興味や目的に合わせて選べる多彩な施設が揃っています。特に瀬戸内の島々に点在する美術館は、建築美と自然が調和した唯一無二の空間が魅力で、直島の地中美術館やベネッセハウス ミュージアムは世界的にも高く評価されています。島歩きをしながらアート作品を巡る体験は、まるで一つの巨大な野外美術館を訪れているかのよう。また、高松市内や小豆島には、地域の歴史や文化を分かりやすく展示する博物館や資料館が多く、地元ならではのストーリーを知ることができます。美しい景色や温暖な気候に包まれながら、美術館巡りと観光を組み合わせることで、心を豊かにし、旅の思い出をより鮮やかに彩ってくれるでしょう。

香川のおすすめ美術館・博物館14選

香川県立ミュージアム

出典：PIXTA

高松市玉藻町に位置する「香川県立ミュージアム」は、歴史博物館と美術館の機能を兼ね備えた総合文化施設です。香川の歴史や民俗、伝統工芸、美術作品まで幅広く展示し、県の文化の魅力を発信しています。館内では、常設展で香川の成り立ちや文化を体系的に学べるほか、企画展や特別展では国内外の貴重な作品や資料が公開されます。また、講演会や体験学習会など参加型イベントも充実しており、子どもから大人まで楽しめるのも魅力です。立地はJR高松駅から徒歩圏内とアクセスも良好で、観光の合間に立ち寄りやすいスポット。近隣には玉藻公園や高松港もあり、観光ルートに組み込みやすいのもポイントです。香川の文化や歴史を深く知りたい方に、ぜひ訪れてほしいミュージアムです。

地中美術館

出典：地中美術館

直島にある「地中美術館」は、建築家・安藤忠雄氏が手がけた、自然と建築、アートが融合した唯一無二の美術館です。瀬戸内の景観を守るため建物の大部分が地下に埋設され、採光や空間設計を巧みに活かした構造は、まさに建築自体が芸術作品。館内にはクロード・モネの「睡蓮」や、直島と深い関わりを持つ現代美術作家ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアのインスタレーション作品が常設展示されています。静寂の中で自然光とともに変化する作品の魅力は、訪れる時間や季節によって異なり、何度でも足を運びたくなる特別な体験を提供します。敷地内は撮影禁止で、完全予約制のため訪問前の計画が必須です。直島観光のハイライトとして、国内外から多くのアートファンが訪れています。

東山魁夷せとうち美術館

出典：PhotoAC

「東山魁夷せとうち美術館」は、日本を代表する日本画家・東山魁夷画伯から寄贈された貴重な作品を収蔵・展示する美術館です。画伯の祖父が生まれ育った櫃石島をはじめ、瀬戸の多島美を望むロケーションは圧巻で、館内のラウンジからは穏やかな海と島々が広がる絶景を楽しめます。展示室では、四季折々の自然や日本の美意識を描いた東山魁夷作品が静かな空間に並び、訪れる人の心を深く癒してくれます。特別展や企画展も開催され、来るたびに新たな魅力と出会えるのも特徴。坂出市内や瀬戸大橋観光と合わせて立ち寄るのもおすすめです。ゆったりとした時間が流れる館内で、絵画と景色の両方を堪能できる贅沢なひとときを過ごせます。

高松市塩江美術館

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「高松市塩江美術館」は、塩江温泉郷の入口に位置し、香川県ゆかりの作家の作品を紹介する企画展と、所蔵コレクションを展示する常設展を楽しめる施設です。館内は2室構成で、短時間でも充実した鑑賞が可能。屋外にもアート作品が設置され、自然と一体になった展示が魅力です。美術館がある「ホタルと文化の里公園」では、春は桜、初夏はホタル、夏は温泉祭りの花火、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の自然が楽しめます。また、陶芸教室やワークショップなど体験型イベントも開催され、地域文化に触れることができます。温泉観光とセットで訪れれば、心も体も癒されるひとときを過ごせるでしょう。

ベネッセハウス ミュージアム

出典：ベネッセハウス ミュージアム

直島の「ベネッセハウス ミュージアム」は、宿泊施設と美術館が一体となったユニークな文化施設です。建築家・安藤忠雄氏が手掛けた建物は、外に向かって開かれた構造を持ち、館内にいながらも常に瀬戸内の自然を感じられる設計が魅力。収蔵作品に加え、アーティストが直島の環境や景観を意識して制作したサイトスペシフィック・ワークが恒久的に展示されています。これらの作品は建物や周辺の自然と一体化しており、訪れるたびに新たな発見があります。宿泊者は24時間アート鑑賞が可能ですが、日帰りでも十分に堪能できる見応えのある展示内容です。駐車場は宿泊者専用のため、一般利用の場合はバスや自転車など公共交通機関の利用がおすすめ。自然、建築、アートの融合を体感できる特別な空間です。

ANDO MUSEUM

出典：ANDO MUSEUM

「ANDO MUSEUM（アンドウミュージアム）」は、世界的建築家・安藤忠雄氏が手掛けた美術館で、直島本村地区に残る築約100年の木造民家をリノベーションしたユニークな施設です。外観は歴史を感じさせる古民家の佇まいをそのまま残しつつ、内部は安藤氏の象徴である打ち放しコンクリートの空間が広がり、過去と現在、木とコンクリートが融合した独特の美を体感できます。展示では、安藤氏の建築思想や直島でのプロジェクトの歩みを紹介し、建築模型や写真資料を通してその世界観に触れられます。小規模ながらも濃密な展示内容で、建築やデザインに興味のある方には必見のスポットです。駐車場はないため、町営バスやレンタサイクルなど公共交通機関でのアクセスがおすすめです。

イサムノグチ庭園美術館

出典：イサムノグチ庭園美術館

「イサムノグチ庭園美術館」は、世界的彫刻家イサム・ノグチが晩年を過ごした高松市牟礼町にある、アトリエと庭園を公開する特別な美術館です。約150点におよぶ彫刻作品のほか、ノグチ自身が選んで移築した展示蔵や住居「イサム家」、そして晩年に制作した彫刻庭園など、敷地全体が一つの巨大な「地球彫刻」として構成されています。自然の石や素材を活かした作品は、季節や天候によって表情を変え、訪れるたびに新たな感動を与えてくれます。入館は往復はがきによる完全予約制で、静謐な空間の中で作品とじっくり向き合えるのが魅力です。彫刻と自然が溶け合う環境の中で、ノグチの芸術世界を五感で堪能できる、まさに特別な時間を体験できます。

高松市美術館

出典：高松市美術館

「高松市美術館」は、高松駅や高松港から徒歩約15分、市内中心部に位置し、中央商店街に隣接したアクセス抜群の美術館です。観光や買い物と合わせて立ち寄れる利便性の高さが魅力で、地元の人々から観光客まで幅広く親しまれています。収蔵の中心は「戦後日本の現代美術」「20世紀以降の世界の美術（版画）」「香川の美術（工芸）」の3分野で、年間4〜5期に分けてコレクション展を開催。また、多彩な特別展も企画され、訪れるたびに新たな発見があります。館内には美術図書コーナーや工作室「こどもプラス」があり、無料で利用可能。1階の一部ではフリーWi-Fiも使え、学びと交流の場としても機能しています。香川の文化芸術に触れる拠点として、ゆっくりとアート鑑賞を楽しめるスポットです。

李禹煥美術館

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「李禹煥美術館」は、国際的に高い評価を受ける現代美術家・李禹煥と、世界的建築家・安藤忠雄氏によるコラボレーションで生まれた美術館です。直島の自然環境と調和する半地下構造の建物は、安藤氏ならではのコンクリート建築と光の演出が魅力。館内では、李禹煥が手掛けた絵画や彫刻が展示され、空間全体が一つの芸術作品として機能しています。静寂と自然光が織りなす中で鑑賞する作品は、訪れる季節や時間によって異なる表情を見せ、観る者に深い余韻を残します。宮浦港からのアクセスも比較的容易で、直島アート巡りの中でも外せない存在。駐車場はないため、公共交通機関やシャトルバスの利用が推奨されます。アートと建築が融合した特別な体験を味わえるスポットです。

灸まん美術館

出典：灸まん美術館

「灸まん美術館」は、香川県善通寺市に位置し、郷土を代表する芸術家の作品を楽しめる美術館です。館内は、日本画家・和田邦坊の作品を集めた「和田邦坊画業館」と、陶芸家・大森照成の作品を展示する「大森照成陶芸館」、そして地元作家による企画展を行う「灸まんギャラリー」の3つのエリアで構成されています。和田邦坊は、香川県銘菓「灸まん」のラベルデザインでも知られ、大胆なタッチと鮮やかな色彩の日本画で多くのファンを魅了してきました。一方、大森照成の陶芸作品は、素朴さと力強さが調和した温かみのある作風が特徴です。入館料は無料（一部有料展示あり）で、気軽にアートに触れられるのも魅力。琴平観光の途中に立ち寄れるアクセスの良さも嬉しいポイントです。

琴平海洋博物館（海の科学館）

出典：琴平海洋博物館（海の科学館）

「琴平海洋博物館（海の科学館）」は、海の守り神として知られる金刀比羅宮の麓に位置し、人と海との深い関わりをテーマにした博物館です。館内では、古代から現代に至るまでの海洋文化や船舶の歴史、深海の神秘、船の構造や機能など、海にまつわる幅広い情報を展示しています。実物の模型や映像資料も充実しており、大人から子どもまで楽しみながら学べる構成です。特に海洋研究や航海技術に関する展示は専門的かつわかりやすく、海好きにはたまらない内容です。金刀比羅宮参拝や琴平観光とセットで訪れるのにぴったりの立地で、学びと観光を同時に楽しめます。年中無休で、天候や季節に関わらず訪問できるのも嬉しいポイントです。

マルキン醤油記念館

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「マルキン醤油記念館」は、小豆島の名産品である醤油の歴史と文化を伝える博物館で、盛田株式会社の小豆島工場に隣接しています。大正時代に建てられ、有形文化財にも登録された工場建物を活用し、醤油づくりの歩みや江戸時代の醸造工程、当時の小豆島の景観を紹介しています。館内では、木桶や道具、資料などを通じて伝統的な製法を学ぶことができ、醤油の香りに包まれながら見学できるのも魅力です。見学後は、敷地内のショップでオリジナル醤油や関連商品を購入でき、お土産探しにも最適。小豆島観光の合間に立ち寄れば、島の食文化の深さと歴史を肌で感じられるスポットです。無料駐車場も完備され、アクセスも良好です。

香川県埋蔵文化財センター

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「香川県埋蔵文化財センター」は、県内で発掘された埋蔵文化財の調査・研究・保護・活用を担う施設です。館内では、香川県内各地の遺跡から出土した土器や石器、古墳時代の副葬品などを展示しており、地域の歴史や文化を具体的に学ぶことができます。また、出土品の整理や保管の様子が見られる場合もあり、発掘調査の裏側を知ることができる貴重な機会となっています。定期的に講座やイベントも開催され、子どもから大人まで考古学に親しめる内容が魅力です。入館は無料で、気軽に立ち寄れるのも嬉しいポイント。坂出市や周辺の歴史散策と組み合わせて訪れれば、香川の古代史をより深く体感できます。

うちわの港ミュージアム

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「うちわの港ミュージアム」は、日本一の生産量を誇る丸亀うちわの歴史と技を伝える専門ミュージアムです。国の伝統的工芸品にも指定されている丸亀うちわは、全国シェアの約90％を占め、その品質と美しさは全国的に知られています。館内では、江戸時代から続くうちわ作りの歴史資料や、全国の珍しいうちわの展示があり、伝統工芸としての価値を深く学べます。特に人気なのは実演コーナーで、熟練の職人が一本一本丁寧に仕上げる技を間近で見学でき、希望すればうちわ貼り体験（有料）にも参加可能。旅の思い出やお土産として、自分で作ったオリジナルうちわを持ち帰れるのも魅力です。丸亀観光の一環として訪れれば、伝統工芸の奥深さを実感できることでしょう。

香川で美術館・博物館を満喫！

香川県は、瀬戸内海の美しい景観と温暖な気候に恵まれ、アートと文化を存分に味わえる魅力的なエリアです。直島や小豆島、高松市内から郊外まで、現代美術の最前線を感じられるスポットや、郷土の歴史や伝統工芸に触れられる施設が数多く点在しています。世界的建築家と著名アーティストが手掛けた美術館、地域文化を深く学べる博物館、そして五感で楽しめる体験型施設まで、そのバリエーションは実に豊か。訪れる季節や企画展によって異なる魅力を発見でき、何度訪れても新鮮な感動があります。香川の美術館・博物館巡りは、観光やグルメと組み合わせることで旅の満足度をさらに高め、心に残る思い出を作ってくれるでしょう。次の香川旅行では、ぜひお気に入りの一館を見つけてみてください。