広島には絶景を楽しめる観光スポットがたくさん！

海と山に囲まれた広島県には、自然が生み出す絶景が数多く点在しています。穏やかな海に浮かぶ島々や、四季の彩りに包まれた山々、歴史ある町並みと調和した景観など、その魅力は多彩。眺めるだけで心癒される風景が、訪れる人をやさしく迎えてくれます。本記事では、定番の人気スポットから地元で愛される穴場まで、広島でおすすめの絶景観光地を10か所ご紹介。次の旅のヒントにどうぞ。

広島で絶景を楽しめる観光スポット10選

絶景ドライブの王道「しまなみ海道」

出典；PIXTA

しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ約60kmの絶景ドライブルート。瀬戸内海に浮かぶ島々を7つの橋で繋ぎ、美しい海景色を楽しみながら観光スポット巡りができます。亀老山展望公園では来島海峡大橋の壮大な眺望を堪能でき、ドルフィンファームしまなみではイルカと触れ合う貴重な体験が可能。歴史好きなら大山祇神社や因島水軍城がおすすめです。さらに、耕三寺博物館の美しい庭園や芸術作品も見逃せません。各島の特産品や郷土料理も楽しめるので、ドライブをしながら瀬戸内の魅力を満喫しましょう。

瀬戸内海を一望する芸術の丘「未来心の丘」

出典；PIXTA

しまなみ海道の生口島にある未来心の丘は、耕三寺博物館内に広がる約5,000平方メートルの大理石庭園。彫刻家・杭谷一東氏による純白の大理石モニュメントが並び、青い瀬戸内海とのコントラストが美しく、まるでサントリーニ島を思わせる絶景が広がります。丘の頂上からは瀬戸内海の島々を一望でき、仏教の十二天をテーマにしたモニュメントが点在。併設のカフェクオーレでは、大理石に囲まれた特別な空間で軽食を楽しめます。耕三寺の歴史的な堂塔と合わせて見学できるため、しまなみ海道ドライブの途中にぜひ立ち寄りたいスポットです。

坂道と猫と映画の街「尾道」

出典；PIXTA

尾道は、広島県南東部に位置する風光明媚な港町で、映画の舞台としても有名な観光地。瀬戸内海を望む坂の多い街並みに、歴史ある古寺や文学の香りが漂う情緒あふれるスポットが点在しています。特に、千光寺からの眺望は絶景で、ロープウェイでのアクセスがおすすめ。散策なら、猫のモチーフが点在する「猫の細道」が人気です。さらに、サイクリングロードとしても名高いしまなみ海道の起点でもあり、サイクリスト向けの複合施設ONOMICHI U2も魅力的。尾道は「映画の街」としても知られ、多くの映画のロケ地になっています。現在は「シネマ尾道」が地元の人々や映画ファンに親しまれ、尾道の文化を支えています。瀬戸内の美しい景色と歴史、文化が融合するこの町で、ゆったりとした時間を楽しんでみませんか？

柑橘の香り漂う島旅「因島」

出典；PIXTA

因島は、しまなみ海道の中でも特に柑橘類の名産地として知られ、特産の八朔（はっさく）はこの島で発見された果物。はっさくを使った「はっさく大福」が楽しめるはっさく屋や、地元特産の「因島のはっさくゼリー」などが人気です。観光では、因島水軍城で村上海賊の歴史を学び、白滝山や因島公園のテレビ塔展望台から瀬戸内海の絶景を満喫。万汐農園では柑橘狩りや加工体験も楽しめます。ドライブの途中で爽やかな柑橘の香りに包まれながら、因島ならではの自然と歴史を堪能してみてはいかがでしょうか。

黄金色に輝く絶景「レモン谷」

出典；PIXTA

レモン谷は、広島県生口島にある日本一のレモン産地で、年間約900トンのレモンを生産しています。冬から春にかけて、黄金色に輝くレモンの実と青い瀬戸内海の美しいコントラストが広がり、特に多々羅大橋を背景にした絶景スポットとして人気です。5月中旬には可憐なレモンの花が咲き、10月〜12月は爽やかなグリーンレモン、12月末からは熟した黄色いレモンが楽しめます。散策やサイクリングをしながら、季節ごとの香りと風景を満喫するのもおすすめ。地元ならではのレモン関連商品やお土産も充実しており、訪れるたびに瀬戸内の恵みを感じられるスポットです。

広島市を一望する夜景スポット「灰ヶ峰」

出典；PIXTA

灰ヶ峰は、広島県呉市にある標高737mの山で、「日本夜景百選」に選ばれた絶景スポットです。展望台からは呉市街地や瀬戸内海の島々を一望でき、特に夜景は圧巻。旧海軍の高角砲台跡地を利用した展望台には歴史的な趣があり、山頂の気象レーダーもランドマークになっています。光の筋が「くれ」と読めるとカップルが結ばれるというロマンチックな伝説も。アクセスは車が便利で、広島呉道路（クレアライン）呉ICから約30分。夜景観賞バスツアーや観光タクシーも利用できるため、夜景を満喫したい方におすすめです。ただし、夜間は23時以降通行禁止のため、訪れる際は時間に注意しましょう。

四季折々の花と自然を楽しむ「国営備北丘陵公園」

出典；PIXTA

国営備北丘陵公園は、広島県庄原市に広がる約350ヘクタールの広大な公園で、四季折々の美しい花々が楽しめます。春はスイセンやチューリップ、夏はヒマワリ、秋にはコスモスが咲き誇り、花の広場では1.5ヘクタールの広大な花畑が見事な景観を生み出します。特にスイセンガーデンでは、日本最大規模の150万本・700品種のスイセンが咲き誇り圧巻の美しさ。さらに、全長6.7kmのサイクリングコースや、稲刈り・郷土料理づくり・カナディアンカヌーなどの体験活動も充実。大型複合遊具もあり、子どもから大人まで楽しめます。中国自動車道庄原ICから約5分とアクセスも良好で、自然とアクティビティを満喫できるドライブの目的地として最適です。

神秘的な渓谷美を堪能「帝釈峡」

出典；PIXTA

帝釈峡は、広島県北部の中国山地に広がる全長約18kmの峡谷で、日本百景にも選ばれた広島随一の景勝地。石灰岩が浸食されて形成されたカルスト地形が特徴で、深さ300mに及ぶ峡谷には神秘的な自然美が広がります。上帝釈エリアには、世界三大天然橋のひとつ「雄橋」や、幻想的な鍾乳洞「白雲洞」があり見どころ満載。下帝釈エリアでは、静寂に包まれた神龍湖を巡る約40分の遊覧船クルーズが人気です。春の新緑や秋の紅葉など、四季折々の絶景が楽しめるのも魅力。ドライブの途中に遊歩道を散策したり、遊覧船やレンタサイクルで自然を満喫したりと、さまざまな楽しみ方ができます。さらに、近隣の東城町では古い町並み散策や名物スイーツも楽しめ、周辺を巡る充実したドライブコースを設定できます。

新緑と紅葉の絶景「三段峡」

出典；PIXTA

三段峡は、広島県安芸太田町にある全長16kmの渓谷で、国の特別名勝にも指定された西日本屈指の景勝地。特に春の新緑や秋の紅葉が美しく、ドライブ観光の人気スポットです。峡谷内には、三段滝、長淵、黒淵、猿飛などの絶景ポイントが点在し、黒淵や猿飛の人力渡舟では水上から迫力ある渓谷美を楽しめます。紅葉の見頃は10月下旬から11月中旬で、この時期は特に訪れる価値あり。さらに、ガイド付きの「三段峡セラピーロード」（要予約・有料）では、自然の魅力を深く知ることができます。広島市内からも気軽にアクセスできる秘境として、四季折々の美しさを満喫できます。

日本三大名園の一つ「三景園」

出典；PIXTA

三景園は、広島空港に隣接する中央森林公園内にある約6ヘクタールの日本庭園で、広島県の山渓谷や瀬戸内海の風景をモチーフにした美しい庭園です。山・里・海の3つのゾーンに分かれ、広島の自然美を凝縮した景観が広がります。春には梅（3月）やボタン・ツツジ（5月）、梅雨の時期には100種・1万本のアジサイ（6月）、秋には紅葉（11月）が楽しめ、四季折々の表情を見せてくれます。庭園散策をしながら、日本の風情を感じる癒しの時間を過ごせるスポットです。駐車場は身障者専用のみのため、一般利用者は中央森林公園駐車場または県営駐車場を利用すると便利です。広島空港からも近く、飛行機の待ち時間を活用して訪れるのにもおすすめです。

広島で絶景を満喫しよう！

広島の絶景は、自然と歴史、文化が溶け合う奥深い魅力にあふれています。静けさに包まれた島々の風景、夕日に染まる海辺、新緑や紅葉に彩られる山々など、訪れる場所ごとに違った感動が待っています。本記事では、季節や時間帯ごとのおすすめポイントに加え、周辺の立ち寄りスポットや撮影にぴったりの場所も詳しく紹介。広島ならではの風景美を満喫できる旅の参考にしてみてください。