
秩父登山の初心者向け人気コース7選と持ち物や周辺キャンプ情報
秩父エリアは都心から約2時間とアクセスしやすく、初心者向けの低山から日本百名山まで幅広い登山コースが揃う人気の山岳エリアです。豊かな自然と山岳信仰の歴史が息づくこの地で、どの山から登ればよいか迷う方も多いのではないでしょうか。本記事では秩父登山におすすめの山7選を難易度・見どころとあわせて紹介し、持ち物や周辺のキャンプ場情報もまとめました。
記事の目次
秩父が登山初心者に人気の理由と魅力

出典:PIXTA
秩父エリアは埼玉県西部に位置し、関東の登山者から長年親しまれてきた山岳地帯です。都市部からのアクセスのよさ、豊富なコース選択肢、そして独特の霊峰文化が三位一体となり、初心者からベテランまで多くの登山者を惹きつけています。
都心からアクセスしやすい奥武蔵・秩父エリア
秩父エリアへは池袋駅から西武秩父線を利用すれば約80分でアクセスできます。関越自動車道や国道299号を使えばマイカーでも都心から2時間前後です。電車で登山口近くまで行ける山も多く、車がなくても日帰り登山が計画しやすい点が初心者に支持されています。奥武蔵エリアと合わせると、首都圏から最も身近な本格山岳地帯のひとつといえるでしょう。
低山から日本百名山まで揃う山域
秩父エリアには標高500m前後のハイキング向け低山から、標高2000mを超える日本百名山まで、難易度の異なる山が集中しています。初めての登山なら宝登山や丸山から始め、経験を積んだら両神山や雲取山へとステップアップするルート設計が可能です。一つのエリアでキャリアに合わせて山を選べることが、秩父が継続して通われる理由のひとつです。
秩父三山と山岳信仰の歴史
両神山、三峰山、武甲山をあわせて「秩父三山」と呼ばれ、古くから山岳信仰の対象とされてきました。山頂や登山道沿いには社や祠が点在し、登山しながら歴史・文化にも触れられるのが秩父ならではの魅力です。秩父三社のひとつ三峯神社が鎮座する三峰山などはパワースポットとして参拝目的の訪問者も多く、登山と観光を組み合わせた旅を楽しめます。
秩父登山におすすめの人気の山7選

出典:PIXTA
秩父エリアの山は個性豊かです。ここでは初心者でも挑戦しやすいコースを中心に、難易度・所要時間・見どころを整理しながら7つの山を紹介します。自分の体力や目的に合った山を見つける参考にしてください。
武甲山(ぶこうさん)秩父市街を見下ろす秩父三山の名峰
武甲山は埼玉県秩父市と横瀬町の境界に位置し、標高は1,304メートルで秩父のシンボル的存在です。石灰岩の採掘によって山容が変化した独特の姿が印象的で、秩父市街のどこからでも望むことができます。表参道コースは丁目石が続き、信仰の道としての歴史を感じながら歩けます。山頂からは秩父市街と奥武蔵の山並みが一望でき、晴れた日には遠くの山々まで見渡せます。
コースタイムは往復約4〜5時間で、登山道はよく整備されており初中級者向けです。麓の生川(うぶかわ)登山口には駐車場があり、マイカーでのアクセスが便利です。秋の紅葉シーズンや春の新緑の時期は特に人気が高く、週末は登山者で賑わいます。
| スポット・施設名 | 武甲山 |
|---|---|
| 住所 | 埼玉県秩父市・秩父郡横瀬町 |
| 標高 | 1,304m |
| アクセス | 西武秩父線・横瀬駅からタクシー、または生川登山口まで車 |
| 駐車場 | 生川登山口駐車場あり |
| コースタイム目安 | 往復約4〜5時間 |
両神山(りょうかみさん)鎖場が楽しめる日本百名山
両神山は埼玉県秩父郡小鹿野町と秩父市の境目にある標高1,723mの山で、日本百名山の一つです。険しい山容と充実した鎖場が登山者を魅了します。主要な日向大谷口コースは体力が必要ですが、ルートは明瞭で案内標識も整備されているため、体力のある初心者でもチャレンジできます。山頂からは奥秩父の山々を一望できる大パノラマが広がります。
5月上旬にはシロヤシオやアカヤシオが見頃を迎え、花を目当てに訪れる登山者も多いシーズンです。山頂直下には両神山荘があり、宿泊やトイレ利用が可能です。鎖場に不慣れな方は軍手やグローブを用意しておくと安心して登れます。
| スポット・施設名 | 両神山 |
|---|---|
| 住所 | 埼玉県秩父市・秩父郡小鹿野町 |
| 標高 | 1,723m |
| アクセス | 西武秩父駅または小鹿野バスターミナルからバスで日向大谷口下車 |
| 駐車場 | 日向大谷口登山口付近に駐車スペースあり |
| コースタイム目安 | 往復約6〜8時間 |
| URL | 小鹿野町公式サイト |
三峰山(みつみねさん)神社参拝と合わせて楽しむ霊峰
三峰山は妙法ヶ岳、白岩山、雲取山を合わせた三山の総称で、山上に鎮座する三峯神社はオオカミを神使とする全国屈指のパワースポットとして知られています。三峯神社まではバスや車でアクセスでき、神社境内から登山を始められる手軽さが魅力です。妙法ヶ岳の山頂まで往復約2〜3時間と短く、登山初心者でも無理なく楽しめます。
神社周辺には食事処も充実しており、登山と参拝を組み合わせた日帰り旅として人気があります。春の山桜、秋の紅葉など四季折々の景色が楽しめる点も魅力です。週末は参拝者・登山者ともに多く、駐車場は早朝から混雑するため早めの出発を心がけましょう。
| スポット・施設名 | 三峰山(三峯神社) |
|---|---|
| 住所 | 埼玉県秩父市三峰298-1(三峯神社) |
| アクセス | 西武秩父駅から三峯神社行きバスで約75分 |
| 駐車場 | 三峯神社駐車場あり(有料) |
| コースタイム目安 | 妙法ヶ岳往復約2〜3時間 |
| URL | 三峯神社公式サイト |
雲取山(くもとりやま)東京都最高峰の日本百名山
雲取山は東京都・埼玉県・山梨県の境界にある標高2,017mの山で、日本百名山に選ばれています。東京都の最高峰かつ最西端の山であり、都内で標高2,000mを越えるのはこの山のみです。秩父側からのメインルートは三峯神社を起点とするコースで、コースタイムは往復約10〜12時間と体力が必要です。山小屋「雲取山荘」に宿泊する1泊2日のプランが初心者には特におすすめです。
山頂からは見晴らしが良く、周辺の山々のほか富士山、南アルプス、関東平野方面なども見ることができます。積雪期は上級者向けですが、無雪期の5〜11月は比較的歩きやすいコースです。山中に避難小屋があるため、万が一のときも安心して行動できます。
| スポット・施設名 | 雲取山 |
|---|---|
| 住所 | 埼玉県秩父市・東京都西多摩郡・山梨県丹波山村 |
| 標高 | 2,017m |
| アクセス | 三峯神社バス停から登山開始(秩父側ルート) |
| 駐車場 | 三峯神社駐車場利用可 |
| コースタイム目安 | 往復約10〜12時間(1泊2日推奨) |
伊豆ヶ岳(いずがたけ)駅から歩ける初心者向け低山
伊豆ヶ岳は埼玉県飯能市にある標高851mの山で、奥武蔵エリアを代表する山のひとつです。西武秩父線の正丸駅から歩いて登れる手軽さが最大の魅力で、マイカーなしで楽しめる登山先として初心者や学生グループに人気があります。コースタイムは正丸駅を起点に周回で約4時間程度です。
山頂直下には「男坂の鎖場」がありスリル感も味わえます。鎖場(男坂)は現在通行非推奨のため女坂を使う案内が出ており、自分のレベルに合わせたルート選択ができます。山頂からは奥武蔵の山並みが広がり達成感も十分です。奥武蔵の縦走コースの一部にもなっており、体力に応じてルートを延長できます。
| スポット・施設名 | 伊豆ヶ岳 |
|---|---|
| 住所 | 埼玉県飯能市正丸 |
| 標高 | 851m |
| アクセス | 西武秩父線・正丸駅から徒歩 |
| 駐車場 | 正丸駅周辺に有料駐車場あり |
| コースタイム目安 | 周回約4時間 |
宝登山(ほどさん)ロープウェイもあるファミリー向けの山
宝登山は標高497mの低山で、長瀞エリアに位置するファミリー向けの山として知られています。山頂付近まで宝登山ロープウェイが運行されており、小さなお子様や登山に不慣れな方でも山頂の景色と自然を楽しめます。ロープウェイを使わずに歩いて登る場合も往復約2時間と手軽です。
1月下旬〜2月にかけては蝋梅(ろうばい)が咲き誇る「宝登山蝋梅園」が有名で、黄色い花と山の景色は格別です。山頂には宝登山神社奥宮があり、参拝とハイキングをセットで楽しめます。麓の長瀞では川下りやジオパーク観光も楽しめるため、登山後の観光プランも組みやすいエリアです。
| スポット・施設名 | 宝登山・宝登山ロープウェイ |
|---|---|
| 住所 | 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞 |
| 標高 | 497m |
| アクセス | 秩父鉄道・長瀞駅から徒歩約20分 |
| 駐車場 | 長瀞町営駐車場など周辺に複数あり |
| コースタイム目安 | 往復約2時間(徒歩の場合) |
| URL | 宝登山ロープウェイ公式サイト |
丸山(まるやま)展望台からの絶景が魅力の入門コース
丸山山頂(960m:芦ヶ久保地内)の展望施設からの眺望は埼玉県文化財に指定されており、奥秩父から関東平野北部、北アルプスなどを見ることができます。芦ヶ久保駅を起点とするコースが一般的で、往復約3〜4時間と初心者でも無理なく歩けます。
登山口近くの道の駅「果樹公園あしがくぼ」には軽食や地元野菜の直売所があり、下山後に立ち寄るのがおすすめです。春の桜や山野草、秋の紅葉など季節ごとの自然が楽しめます。整備された登山道と豊富な案内標識のおかげで道に迷いにくく、単独登山の入門としても最適なコースです。
| スポット・施設名 | 丸山(奥武蔵) |
|---|---|
| 住所 | 埼玉県秩父郡横瀬町芦ヶ久保 |
| 標高 | 960m |
| アクセス | 西武秩父線・芦ヶ久保駅から徒歩 |
| 駐車場 | 道の駅「果樹公園あしがくぼ」駐車場利用可 |
| コースタイム目安 | 往復約3〜4時間 |
| URL | 横瀬町公式サイト |
秩父登山を安全に楽しむための持ち物と季節の注意点

Evoto
出典:PIXTA
山の楽しさを最大限に引き出すには適切な装備と季節ごとの知識が欠かせません。特に初心者は「何を持っていけばよいかわからない」という不安を抱えがちです。ここでは最低限押さえておきたいポイントを整理します。
日帰り登山の基本装備リスト
日帰り秩父登山に持っていきたい基本的な装備は以下のとおりです。
・登山靴またはトレッキングシューズ:足首をサポートし、滑りにくいソールのもの
・リュックサック(20〜30L程度):両手が空けられるバックパックが基本
・飲料水(1〜2L):行程に応じて多めに準備。山中に水場がない山もある
・行動食・昼食:おにぎり・パン・エネルギーバーなど
・レインウェア(上下):山の天気は変わりやすく防寒も兼ねる
・ヘッドライト:下山が遅れた際の必需品。予備電池も
・地図・コンパス(またはGPSアプリ):スマホはバッテリー対策も必要
・救急セット・常備薬:絆創膏・テーピング・痛み止めなど
・防寒着:夏でも山頂は気温が低いため薄手のフリースなどを
春夏秋冬の服装とシーズンの注意点
秩父の山は季節によって表情が大きく変わります。春(3〜5月)は花が美しい一方、朝晩の冷え込みが続くため防寒着を忘れずに。夏(6〜8月)は熱中症と雷雨に注意が必要で、午前中に行動を完結させるのが原則です。
秋(9〜11月)は紅葉が美しく登山の最適シーズンですが、日没が早まるため出発時刻と行動計画を慎重に立てましょう。冬(12〜2月)は積雪や凍結が発生し、アイゼンが必要になるコースもあります。初心者は冬季の高難易度コースは避け、まずは無雪期に経験を積むことをおすすめします。
登山届と安全対策
登山前には登山届(登山計画書)を必ず提出しましょう。オンライン提出サービスや登山口のポストへの紙提出が可能です。計画書には入山・下山予定時刻、コース、緊急連絡先を記載します。万が一の遭難時に救助要請の手がかりとなるため、同行者や家族にも行先を共有しておきましょう。スマートフォンのGPSアプリと山岳保険への加入も強く推奨します。
秩父登山とあわせて楽しみたい周辺のキャンプ場

出典:PIXTA
秩父エリアは登山だけでなく、キャンプを組み合わせたアウトドア旅が楽しめるエリアでもあります。山の麓や渓谷沿いにキャンプ場が多数点在しており、前泊・後泊して充実した山旅を計画できます。
登山口からアクセスしやすいキャンプ場
両神山の登山口・日向大谷口周辺には小鹿野エリアのキャンプ場が点在しています。武甲山の麓・横瀬町周辺にも登山とキャンプをセットで楽しめるサイトがあります。前泊することで早朝出発が可能になり、山頂での混雑を避けた静かな登山が楽しめるのが大きなメリットです。なっぷで「秩父 キャンプ場」と検索すると登山口近くの施設を絞り込んで比較できるので活用してみてください。
温泉付きで下山後にも便利なキャンプ場
秩父エリアには温泉施設を併設、または隣接するキャンプ場もあります。下山後にそのままキャンプサイトで休め、温泉で登山の疲れを流せるのは理想的なプランです。荷物を車に積んだまま登山→温泉→キャンプという動線が組めるため、特に週末の1泊2日旅として人気があります。
ファミリーで登山とキャンプを両方楽しめるスポット
宝登山や丸山など難易度の低い山に近い長瀞・芦ヶ久保エリアには、設備の整ったファミリーキャンプ場が充実しています。長瀞エリアのキャンプ場では荒川の川遊びや川下り体験もでき、登山・川遊び・キャンプをまとめて楽しむ家族旅が実現します。手ぶらキャンプや区画サイト完備の施設も増えており、キャンプ初心者のファミリーにも安心です。
秩父登山の後に立ち寄りたい温泉・グルメスポット

出典:PIXTA
登山の達成感をさらに高めてくれるのが、下山後の温泉とご当地グルメです。秩父エリアには山の疲れを癒す温泉施設と、秩父ならではの個性的な料理が揃っています。帰り道に立ち寄るプランを組み込んで、日帰り旅を最後まで満喫しましょう。
登山の疲れを癒す秩父の日帰り温泉
秩父エリアには西武秩父駅直結の「祭の湯」をはじめ、複数の日帰り温泉施設があります。祭の湯は電車利用の登山者にとって特に便利で、登山後の汗をすぐに流してから帰宅できます。荒川沿いには豊かな自然に囲まれた露天風呂を持つ宿泊施設の日帰り入浴プランも充実しており、ゆったりとした時間を過ごせます。登山の疲労回復には温泉の温熱効果が有効で、筋肉のコリをほぐすのに最適です。
秩父名物のわらじカツ丼やそば
秩父のグルメといえば、大きな揚げたてカツが丼からはみ出すわらじカツ丼が有名です。甘辛いタレがしみた肉厚のカツは登山後のカロリー補給にもぴったりで、秩父市内の複数の食堂や道の駅で提供されています。秩父は良質な水に恵まれたそばの産地としても知られており、地元産のそば粉を使ったざるそばも人気です。登山後のお楽しみとして食事処をあらかじめリサーチしておくと、帰り道がより充実します。
さいごに

出典:PIXTA
秩父エリアは都心から気軽に訪れられる距離でありながら、初心者向けの低山から日本百名山まで多彩な登山体験が揃う、関東屈指の山岳フィールドです。宝登山や丸山のような足慣らしに最適な山から始め、経験を積みながら武甲山・両神山・雲取山へとステップアップしていくのが理想的なルートです。
登山を安全に楽しむためには、適切な装備の準備と登山届の提出、季節ごとのリスク把握が欠かせません。登山口近くのキャンプ場で前泊・後泊をすれば、より充実したアウトドア旅として秩父を楽しめます。下山後の温泉やわらじカツ丼など、秩父ならではの楽しみも旅の醍醐味です。
初心者の方もぜひ「まずは一歩」の気持ちで秩父の山へ踏み出してみてください。豊かな自然と歴史に包まれた秩父の山々が、きっとあなたの登山ライフの出発点となるはずです。
※情報は記事掲載時点のものです。施設によって営業時間の変更や休業などの可能性があります。おでかけの際には公式HP等で事前にご確認ください。
※本記事は、ライティング補助や誤字チェックなどでAIを利用しています。最終的な確認は編集部で行なっていますが、万が一情報に誤りがあった場合はこちらからお問い合わせでください。






