
宇和島1泊2日の観光モデルコースを紹介!定番スポットから穴場まで巡る完全ガイド
愛媛県南部に位置する港町・宇和島は、歴史と自然、そして海の恵みが調和した魅力あふれる観光地です。中でも国の重要文化財に指定されている「宇和島城」は、現存12天守のひとつとして知られる宇和島の象徴的存在。江戸時代の面影を今に残す天守からは市街地や宇和島湾を一望でき、その美しい景観に思わず息をのむほどです。
このほかにも、日本庭園「南楽園」や清流が美しい「滑床渓谷」など、自然と歴史を同時に感じられるスポットが点在。さらに、名物「宇和島鯛めし」などのご当地グルメも外せません。今回は、そんな宇和島の魅力を1泊2日で効率よく巡る観光モデルコースをご紹介します。歴史・自然・グルメのすべてを楽しむ、心満たされる旅へ出かけましょう。
記事の目次
宇和島1泊2日のおすすめ観光モデルコースを紹介
今回ご紹介する宇和島1泊2日のモデルコースでは、城下町の風情が残る「宇和島城」をはじめ、自然と文化を感じられる人気スポットをめぐります。1日目は宇和島のシンボル「宇和島城」や、清流が織りなす絶景「滑床渓谷」で自然美を堪能。真珠アクセサリーづくり体験など、宇和島ならではの特産文化にも触れられます。
2日目は、地元の信仰と歴史が息づく「和霊神社」からスタートし、四国最大級の日本庭園「南楽園」や、静寂と自然が融合する「仏木寺」で心を整える癒しの時間を。グルメやおみやげ探しも楽しめる内容で、初めて訪れる人にもリピーターにも満足度の高いコースです。海と山、文化と食の魅力を余すことなく味わえる、宇和島の決定版プランです。
宇和島観光1日目のモデルコース
午前:宇和島城と道の駅 みなとオアシスうわじま きさいや広場をめぐる
出典:PIXTA
旅の1日目は、宇和島の歴史とグルメの魅力を満喫するコースからスタート。まず訪れたいのは、国の重要文化財にも指定されている「宇和島城」。日本に現存するわずか12の天守の一つとして知られ、美しい白壁と石垣が印象的です。天守閣からは宇和島湾や市街地を一望でき、眼下に広がる絶景はまさに圧巻。歴史ロマンを感じながら、江戸時代の面影が残る城下町の散策を楽しみましょう。
その後は「道の駅 みなとオアシスうわじま きさいや広場」へ。地元の新鮮な魚介や柑橘、郷土料理など宇和島ならではの味覚が集まる人気スポットです。フードコートでは、名物の「宇和島鯛めし」を味わうのがおすすめ。温かいご飯に鯛の刺身と特製のタレを絡めていただけば、旅の疲れも癒える絶品の味です。観光の合間に地元の味覚と人の温かさに触れられる、宇和島ならではの充実した午前の時間を過ごせます。
午後:滑床渓谷の自然散策と真珠会館でアクセサリーづくり体験
出典:PIXTA
午後は、宇和島の自然とものづくりを満喫する癒しの時間へ。まずは、足摺宇和海国立公園の一角に位置する「滑床渓谷」へ向かいましょう。鬼ヶ城山系を源流とする清流が花崗岩を長年かけて磨いた滑らかな岩肌を流れ落ち、千畳敷や出合滑など、独特の地形が織りなす風景はまさに自然の芸術。渓谷を吹き抜ける風とせせらぎの音に包まれながら、心も体もリフレッシュできる癒しのひとときを過ごせます。
自然の美しさに浸ったあとは、「真珠会館(宇和島名産品センター)」で宇和島ならではの体験を。ここでは、宇和島真珠を使ったオリジナルアクセサリーづくりが楽しめ、自分だけのネックレスやブレスレットを手作りできます。専門スタッフが丁寧にサポートしてくれるため、初めてでも安心。旅の思い出を形に残す特別な体験として、宇和島の魅力をより深く感じられる午後のコースです。
夕方:紫電改展示館で歴史と平和の尊さに触れる
出典:PIXTA
夕方は、宇和島の歴史を感じられる「紫電改展示館」へ足を運びましょう。ここには、旧日本海軍の戦闘機「紫電改(しでんかい)」が展示されています。昭和53年に愛南町久良湾の海底から引き上げられたこの機体は、世界にわずか4機しか現存しない非常に貴重なもの。そのうち日本国内で唯一実物が見られるのが、ここ紫電改展示館です。
館内では、当時の戦闘機に関する資料や映像を通じて、戦時中の様子やパイロットたちの想いに触れることができます。展示されている機体を間近で見ると、その迫力とともに平和の尊さを改めて感じさせられるはず。夕日に照らされる展示館の外観も美しく、静かな時間が流れる空間の中で、歴史に思いを馳せる特別なひとときを過ごしましょう。
夜:宇和町卯之町の町並みをライトアップ散策
出典:PIXTA
夜は、歴史と情緒が漂う「宇和町卯之町の町並み」を散策しましょう。愛媛県西予市に位置するこのエリアは、かつて宇和島藩の在郷町・宿場町として栄えた場所。白壁の土蔵や格子戸、うだつの上がる町家など、江戸から明治にかけての伝統的な建築様式が今も残る美しい通りです。その保存状態の良さから、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。
日が暮れると、町並みがやわらかな光に包まれ、幻想的な雰囲気に変わります。街灯に照らされた白壁や木格子が浮かび上がり、まるでタイムスリップしたかのような風情を感じられるでしょう。和風建築の中にはアーチ窓や赤い屋根の教会など洋風の建物も混在し、時代の移り変わりを感じさせます。静かな夜風に吹かれながら、歴史の息づく通りを歩けば、宇和島の旅の締めくくりにふさわしい情緒あふれる時間を過ごせます。
宇和島観光2日目のモデルコース
午前:和霊神社と和霊公園で心洗われる朝の散策
出典:PIXTA
2日目の朝は、宇和島を代表する名所「和霊神社」からスタートしましょう。ここは、伊達家の家臣で産業発展や民政に尽力した功臣・山家清兵衛を祀る神社で、中四国地方でも広く信仰を集めています。静かな森に囲まれた境内は清らかな空気に満ち、朝の澄んだ時間に訪れると心が穏やかになります。立派な本殿や狛犬が並ぶ参道を歩けば、凛とした神聖な雰囲気に包まれることでしょう。
神社の正面には、太鼓橋がかかる川を挟んで「和霊公園」があり、石造りの大鳥居が青空に向かってそびえ立ちます。川面に映る鳥居と木々の緑が美しいコントラストを描き、写真映えも抜群。季節ごとに咲く花々が彩りを添え、地元の人々の憩いの場にもなっています。歴史と自然が調和した和霊神社エリアで、穏やかな朝の散策を楽しみながら、旅の新たな一日を始めましょう。
午後:南楽園と仏木寺で自然と歴史を感じる癒しの時間
出典:PIXTA
午後は、宇和島の豊かな自然と歴史を感じられるスポットをめぐりましょう。まず訪れたいのは、四国最大級の日本庭園「南楽園」。総面積約15万平方メートルの広大な敷地には、上池と下池の2つの池を中心に「山・里・町・海」をテーマとした美しい景観が広がります。四季折々の花々が咲き誇り、どの季節に訪れても異なる表情を見せてくれるのが魅力。園内の食事処では、地元食材を使った料理を味わいながら、ゆったりとした午後のひとときを過ごせます。
続いて、四国八十八箇所霊場の第42番札所「仏木寺」へ。鎌倉時代から信仰を集める由緒ある寺院で、茅葺屋根の鐘楼堂が印象的です。趣ある本堂や山門は、長い歴史を感じさせ、訪れる人々に深い感動を与えてくれます。特に紅葉の季節には境内が鮮やかに染まり、まるで絵画のような美しさ。自然と静寂に包まれた仏木寺で、心安らぐ時間を堪能しましょう。
夕方:薬師谷渓谷で自然の癒しと涼を満喫
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旅の締めくくりには、宇和島の自然美を感じられる「薬師谷渓谷」へ足を延ばしましょう。市街地から車で約15分というアクセスの良さながら、深い緑に包まれた渓谷が広がり、豊かな自然が訪れる人々を癒します。断崖に自生するクロマツやアカマツ、清流沿いに広がる常緑広葉樹や珍しい植物たちが、四季折々の美しい風景を見せてくれます。
渓谷内には遊歩道が整備されており、千畳敷や万代の滝などの絶景スポットを巡ることができます。特に夕暮れ時は、水面に反射する柔らかな光と木々の影が幻想的な雰囲気を生み出し、心身ともにリフレッシュできるひとときを過ごせるでしょう。夏季(6月〜9月初旬)には、清らかな流れの中でそうめん流しも楽しめ、涼を感じながら宇和島の自然を満喫できます。大自然に包まれた薬師谷渓谷で、旅の終わりを静かに締めくくりましょう。
1泊2日で宇和島観光を満喫しよう!
歴史、自然、グルメ、そして人の温かさすべてが詰まった宇和島の旅。1泊2日のモデルコースを通して巡ることで、この街の奥深い魅力をより一層感じられるでしょう。現存12天守のひとつ「宇和島城」で歴史に触れ、滑床渓谷や南楽園で自然の息吹を体感。さらに、真珠づくり体験や地元グルメ「宇和島鯛めし」など、心に残る体験が旅を彩ります。
宇和島は、訪れるたびに違う表情を見せてくれるまち。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は澄んだ空と海と、四季折々の風景が旅人を迎えてくれます。次は季節を変えて再訪し、新しい宇和島の魅力を発見してみてください。歴史と自然がやさしく包み込むこのまちが、きっとあなたの心に残る“また訪れたい場所”になるはずです。
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