長崎1泊2日のおすすめ観光モデルコースを紹介

長崎1泊2日のモデルコースでは、歴史や文化を深く学びながら、街歩きやグルメ、絶景をバランスよく組み合わせたプランをご提案します。1日目はグラバー園や大浦天主堂で異国情緒漂う景観を堪能し、昼食には中華街で長崎名物のちゃんぽんや皿うどんを楽しむのがおすすめ。午後は出島や眼鏡橋を巡って歴史を感じ、夜は稲佐山の展望台から宝石のように輝く長崎の夜景を満喫します。2日目は平和公園や原爆資料館を訪れて歴史を学んだ後、浦上天主堂や島原街道周辺を散策しながら、カステラや角煮まんじゅうといった名物グルメやお土産探しを楽しみましょう。坂の街ならではの景観やロマンチックな異国風情、そして深い歴史に触れることで、1泊2日という短い旅程でも長崎の多彩な魅力をしっかり味わうことができます。

長崎観光1日目のモデルコース

午前：新地中華街で食べ歩き

出典：PIXTA

長崎観光の午前は、日本三大中華街のひとつ「新地中華街」での食べ歩きから始めましょう。コンパクトながら約40軒もの中華料理店や土産物店が立ち並び、活気ある雰囲気を楽しめます。名物の「長崎ちゃんぽん」や「皿うどん」はもちろん、エビのすり身をパンに挟んで揚げた「ハトシ」や、トロトロに煮込んだ角煮をふわふわのまんじゅうに包んだ「角煮まんじゅう」など、長崎ならではのユニークなグルメが揃っています。小腹を満たしつつ気軽に食べ歩きできるため、観光の合間にもぴったり。通りは東西南北に約250mほど広がるコンパクトなエリアなので散策もしやすく、写真映えする門や装飾も見どころのひとつです。さらに毎年2月には「長崎ランタンフェスティバル」が開催され、街全体が幻想的な光に包まれる期間には特別な体験ができます。歴史と文化が息づく中華街を歩けば、長崎の多文化交流の魅力を肌で感じられるでしょう。

午後：出島と長崎原爆資料館を訪問

出典：PIXTA

午後は、長崎の歴史と平和への祈りを深く感じられるスポットを巡ります。まずは江戸時代に築かれた人工の島「出島」へ。ここは当時、日本で唯一海外に開かれていた貿易の窓口として重要な役割を果たしており、現在は歴史的建造物が復元され、19世紀初頭にタイムスリップしたかのような気分で散策が楽しめます。展示館では当時の生活用品や貿易の様子を知ることができ、長崎の国際交流の原点に触れられるでしょう。その後は「長崎原爆資料館」へ移動し、被爆の悲惨さや復興の歩みを学びます。館内には被爆直後の街の様子を伝える資料や、核兵器廃絶を訴える展示が並び、訪れる人に深い感銘を与えます。歴史的背景を知ることで、旅が一層意義深いものとなり、長崎が世界に発信する平和の大切さを実感できるはずです。

夕方：平和公園と浦上天主堂を巡る

出典：PIXTA

夕方は、長崎の歴史を深く感じられる「平和公園」を訪れましょう。園内の中心には彫刻家・北村西望氏による平和祈念像がそびえ立ち、右手で原爆の脅威を、左手で平和を示し、戦争犠牲者の冥福を祈る想いが込められています。周囲には「平和の泉」や世界各国から寄贈されたモニュメントも点在し、平和への願いを静かに感じ取れるスポットです。その後は徒歩圏内にある「浦上天主堂」へ。1914年に完成した東洋一の規模を誇る大聖堂は原爆により崩壊しましたが、戦後再建され、当時のレンガタイルの姿に復元されています。堂内には被爆遺構が残され、長崎の人々の信仰と復興の象徴となっています。荘厳な鐘の音に耳を傾けながら、祈りと平和の大切さを改めて実感できる時間となるでしょう。

夜：長崎ロープウェイで世界新三大夜景を満喫

出典：PIXTA

夜は「長崎ロープウェイ」に乗って、長崎市街の絶景夜景を堪能しましょう。全面ガラス張りのゴンドラからは、360度の大パノラマで広がる街並みを一望でき、煌めく光の海が眼下に広がります。稲佐山山頂へと向かう途中、少しずつ高度が上がるにつれて変化していく眺望も見どころで、日没直後のトワイライトタイムには街の灯りと夕暮れが重なる幻想的な景色に出会えます。稲佐山の展望台から望む長崎の夜景は、2012年に「世界新三大夜景」に選出され、2021年にも再認定された日本屈指のビュースポット。1000万ドルの夜景と称される輝きは、旅の締めくくりにふさわしい感動を与えてくれるでしょう。市街地から無料の循環バスも運行されており、アクセスも便利。長崎の夜を彩る絶景は、一度見たら忘れられない思い出となります。

長崎観光2日目のモデルコース

午前：軍艦島上陸周遊クルーズ

出典：PIXTA

2日目の午前は、長崎ならではの特別な体験として「軍艦島上陸周遊クルーズ」がおすすめです。端島（通称・軍艦島）は、かつて海底炭鉱で栄え、最盛期には5000人以上が暮らした歴史を持つ島。現在は無人島となり、日本最古の鉄筋コンクリート造りのアパート群や、当時の生活を物語る遺構がそのまま残されています。クルーズでは島を周遊しながらその独特のシルエットを海上から眺められるほか、上陸すれば廃墟となった街並みに足を踏み入れることができ、まるで時が止まったかのような風景に出会えます。ツアー会社によって発着時間や内容は異なるため、旅行計画に合わせて選べるのも魅力。天候により運航が左右されることもありますが、それだけに訪れたときの感動はひとしおです。歴史とロマンを肌で感じる長崎ならではの体験として、旅の思い出に強く刻まれるでしょう。

午後：長崎名物ランチとグラバー園への散策

出典：PIXTA

午後はまず、長崎県庁内にある「シェ・デジマ」でランチを楽しみましょう。ここでは長崎名物のトルコライスを堪能できます。カレーライス、スパゲッティ、カツなどがワンプレートに盛られた豪快なご当地グルメは“大人のお子様ランチ”とも呼ばれ、ボリューム満点。長崎港を眺めながら味わうランチは旅気分をさらに盛り上げてくれます。食後は「グラバースカイロード」に向かい、斜行エレベーターと垂直エレベーターを乗り継いでグラバー園第2ゲート近くまで上ります。移動の途中、丸窓からは長崎港や稲佐山の風景が広がり、観光客はもちろん地元の方々にも親しまれる展望スポット。坂の街・長崎らしい景観を楽しみながら、午後の観光に向けて気分を高めることができます。歴史と異国情緒を感じられるグラバー園への散策は、長崎旅行ならではの特別な時間となるでしょう。

夕方：長崎駅でお土産店巡り

出典：PIXTA

旅の締めくくりには、長崎駅周辺でのお土産店巡りがおすすめです。駅構内や直結の商業施設には、長崎ならではの名物や銘菓が勢ぞろい。ポルトガルから伝わった伝統菓子「長崎カステラ」は定番中の定番で、しっとりとした口あたりと上品な甘さが特徴です。ほかにも、具材たっぷりで栄養満点の「長崎ちゃんぽん」やパリパリの麺に濃厚なあんをかけた「皿うどん」、ご飯・パスタ・カツを盛り合わせたボリューム満点の「トルコライス」など、地元ならではの味覚を家庭で楽しめる商品が多く並びます。また、五島列島発祥の「五島うどん」や、角煮をふんわり饅頭に挟んだ「角煮まん」、佐世保バーガー関連の商品など、バリエーション豊か。お菓子から惣菜、郷土料理まで揃うので、自分用はもちろん家族や友人への贈り物にも最適です。旅の余韻を感じながら、大切な人へ長崎の魅力を持ち帰るひとときを楽しみましょう。

1泊2日で長崎観光を満喫しよう！

長崎は、歴史や文化、自然、そしてグルメが絶妙に融合した魅力あふれる街です。出島やグラバー園で異国情緒を感じ、平和公園や原爆資料館で平和の大切さに思いを馳せ、夜は「世界新三大夜景」に選ばれた稲佐山からの絶景を堪能するなど、1泊2日の限られた時間でも充実した体験が叶います。さらに、長崎ちゃんぽんやトルコライス、カステラといった名物グルメや、角煮まんなどのお土産も旅の楽しみのひとつ。歩いて巡れる観光地が多いため、効率よくスポットを訪れることができ、初めての方でも安心して旅を満喫できます。季節ごとに異なる表情を見せる街並みやイベントも豊富で、訪れるたびに新しい発見があるのも長崎の魅力。ぜひ次回は異なる季節やエリアを訪れて、より深く長崎の魅力に触れてみてください。