中津1泊2日のおすすめ観光モデルコースを紹介

本モデルコースでは、1日目に「耶馬渓」や「青の洞門」など、自然と歴史が調和する渓谷エリアを中心に巡ります。人の手で掘られた洞門や断崖に刻まれた奇岩群など、雄大な自然と人の営みが共存する景色はまさに中津の象徴。午後には日本庭園「渓石園」でゆったりと散策し、夜は山あいの温泉で癒しのひとときを。心身を休めながら、旅の疲れを癒してくれる優しい時間を過ごせます。
2日目は、市街地へ戻り「中津城」や「薦神社」といった歴史名所を中心に観光。黒田官兵衛ゆかりの名城では、戦国の息吹とともに中津の城下町文化に触れられます。また、古代から続く薦神社では、静寂に包まれた神域で心を落ち着けるひとときも。さらに、地元の図書館やカフェに立ち寄れば、文化と知に触れる穏やかな午後が待っています。

中津観光1日目のモデルコース

午前：耶馬渓・青の洞門で自然と歴史の神秘を感じる

出典；PIXTA

旅の始まりは、中津を代表する絶景スポット「耶馬渓（やばけい）」へ。山国川沿いに広がる渓谷美は「日本三大奇勝」のひとつに数えられ、四季折々の風景が楽しめます。中でも「青の洞門」は、僧・禅海和尚がノミ一本で約30年をかけて掘り抜いたという壮大な歴史を持つ名所。人々の安全を願って完成させた手掘りの洞門には、静かな祈りと強い意志が今も息づいています。周辺には展望台や遊歩道が整備されており、渓谷を望む絶好の撮影スポットも多数。朝の柔らかな光に包まれた耶馬渓を歩けば、自然と歴史が融合した中津の魅力を肌で感じることができます。新緑や紅葉の時期には、まるで絵画のような絶景が広がり、思わずシャッターを切りたくなる美しさです。

午後：深耶馬渓・一目八景と渓石園を巡る絶景さんぽ

出典；PIXTA

午後は、耶馬渓でも特に美しいと評される「深耶馬渓（しんやばけい）」へ。中でも「一目八景（ひとめはっけい）」は、風光明媚な八つの奇岩を一望できる絶景スポットです。切り立つ岩肌と豊かな木々が織りなす景観は迫力満点で、紅葉のシーズンには一面が鮮やかな赤や黄金色に染まり、思わず息をのむ美しさ。展望台からは、自然が創り出した雄大なパノラマをじっくり堪能できます。
その後は、耶馬渓ダムの完成を記念して造られた「渓石園」へ立ち寄りましょう。日本庭園100選にも選ばれた名園で、四季折々の花々や滝、池が調和した美しい景観が広がります。庭園内の遊歩道を歩けば、水音や風の音に癒されながらゆったりとした時間を過ごせるはず。自然と静寂に包まれた午後の耶馬渓は、心を穏やかにしてくれる癒しのひとときです。

夕方：中津城（奥平家歴史資料館）で歴史探訪

出典；PIXTA

午後のドライブを終えたら、夕方は中津市のシンボル「中津城（奥平家歴史資料館）」へ。黒田官兵衛が築いた城として知られ、九州で最も古い近世城郭のひとつに数えられます。城の石垣は築城当時の姿を今に残し、堀に映る天守の姿はまさに威風堂々。昭和39年に再建された天守閣内には、藩主・奥平家ゆかりの甲冑や刀、古文書などが展示されており、戦国時代から江戸期にかけての歴史を深く学ぶことができます。
天守からは中津川や市街地を一望でき、夕暮れに染まる景色は格別。赤く染まる空と城のシルエットが織りなす光景は、まるで時が止まったような美しさです。歴史の息吹とともに、静かな黄昏のひとときを過ごしながら、中津の過去と現在が交わる情緒ある時間を堪能しましょう。

夜：とろろ乃湯で癒しの温泉タイム

出典：中津耶馬渓観光協会

1日の締めくくりは、耶馬渓の自然に抱かれた温泉処「とろろ乃湯」へ。無色透明で肌に優しいアルカリ性単純温泉は、しっとりとした湯ざわりが特徴で「美肌の湯」としても評判です。露天岩風呂からは、静かな山あいの景色を眺めながらゆったりと湯浴みが楽しめ、日中の観光で疲れた体を優しく癒してくれます。湯けむりの向こうに広がる木々の緑や、夜になると聞こえてくる虫の声が、まるで自然と一体化したような心地よさを演出。
館内には地鶏料理が味わえる食事処「とろろ庵」もあり、地元の食材を使った郷土料理を堪能できます。湯上がりに味わう旬の味覚は格別で、身も心も温まる贅沢な時間を過ごせるはず。中津の夜は、自然の静寂と湯のぬくもりに包まれながら、至福のひとときを感じてみてください。

中津観光2日目のモデルコース

午前：耶馬渓ドライブで自然美と紅葉の絶景を満喫

出典；PIXTA

2日目の朝は、中津を代表する名勝「耶馬渓（やばけい）」へ。山国川沿いに連なる奇岩と渓流が織りなす壮大な風景は「日本三大奇勝」のひとつに数えられ、四季を通じて美しい景観を楽しめます。特に秋の紅葉シーズンは絶景の連続で、赤や黄金色に染まる山々がまるで絵画のよう。車窓から望む風景はもちろん、途中の展望台や遊歩道に立ち寄って写真を撮るのもおすすめです。
耶馬渓の中には「青の洞門」や「競秀峰」などの名所も点在しており、朝の静かな時間に訪れると、清流の音と鳥の声が響く幻想的な空気に包まれます。自然の力強さと優しさが同居する中津の原風景を感じながら、爽やかなドライブで一日の始まりを楽しみましょう。

午後：中津城と薦神社で歴史と文化を巡る

出典；PIXTA

午後は、中津市の歴史と文化を感じる名所をゆったりと巡りましょう。まずは、豊臣秀吉の家臣・黒田官兵衛が築いた「中津城」へ。日本三大水城のひとつとして知られ、堀に映る天守の姿が美しく「扇城」とも呼ばれています。城内には、かつて中津藩を治めた奥平家ゆかりの甲冑や古文書が展示されており、当時の暮らしや戦の様子を学ぶことができます。天守からは市街地と中津川を一望でき、爽やかな風を感じながら歴史ロマンに浸れるひとときです。
その後は、九世紀前半に創建された「薦神社」へ。全国にある八幡宮の総本山・宇佐神宮の祖宮と伝わり、荘厳な佇まいが訪れる人を魅了します。国の重要文化財に指定されている二重門は、江戸初期の建築様式を今に伝える貴重な遺構。静寂に包まれた境内を歩けば、古の神々の気配を感じることができるでしょう。

夕方：中津市立小幡記念図書館で知のひとときを過ごす

出典：日本一のおんせん県おおいた

夕方は、静かな時間を楽しむのにぴったりな「中津市立小幡記念図書館」へ立ち寄ってみましょう。ここは、慶應義塾大学の第2代塾長・小幡篤次郎の遺志によって建てられた由緒ある図書館で、学問と文化の香りが漂う知のスポットです。現在の建物は世界的建築家・槇文彦氏の設計によるもので、洗練されたモダンな外観と開放感のある空間が特徴。読書だけでなく、建築美そのものも楽しめる場所です。
館内には地域資料や歴史文献が豊富に揃っており、中津の歴史や偉人について学ぶことができます。窓辺から夕陽が差し込む時間帯は特に美しく、穏やかな雰囲気の中で旅の思い出を振り返るのにも最適。知的なひとときに浸りながら、観光の締めくくりとして心を落ち着ける時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

1泊2日で中津観光を満喫しよう！

自然と歴史、そして人情が息づく中津の旅は、訪れるたびに新しい発見と感動を与えてくれます。雄大な耶馬渓の渓谷美、黒田官兵衛ゆかりの中津城、静寂に包まれた薦神社など、どのスポットも中津の魅力を深く感じられる場所ばかり。季節によって表情を変える自然や、温かい地元の人々とのふれあいは、旅の思い出をより豊かなものにしてくれます。
また、グルメの街としても名高い中津では、名物の「中津からあげ」や旬の郷土料理が旅の締めくくりにぴったり。自然の癒しと歴史の重み、そして味覚の喜びを一度に味わえるのは中津ならではの魅力です。次は季節を変えて訪れ、違う風景と味覚を楽しんでみてください。何度でも帰ってきたくなる、心温まる旅が中津には待っています。