秋田には美味しいグルメがたくさん！

秋田県は、山海の幸に恵まれた自然豊かな地域で、古くから食文化が発達してきました。きりたんぽ鍋やしょっつる鍋など、寒い地域ならではの温かく滋味深い郷土料理が数多くあり、どれも地元の風土と暮らしを反映した味わいが魅力です。特に秋から冬にかけての鍋料理は、観光客にも高い人気を誇ります。

さらに、全国的にも知名度の高い「稲庭うどん」や「ハタハタ寿司」など、秋田ならではの名産品も豊富。伝統的な調味料や発酵文化が根付いており、素材の味を引き出す優しい味つけが特徴です。一方で、「ババヘラアイス」や「横手やきそば」など、地域色の濃いB級グルメも外せない存在。地元で長年愛されてきた味に触れることで、秋田の暮らしをより身近に感じられます。

観光名所が点在する秋田市や横手市、男鹿半島エリアなどには、ご当地グルメを楽しめる食事処が充実しています。伝統と創意が織りなす秋田のグルメは、旅の楽しみをさらに深めてくれることでしょう。ぜひ現地でその味わいを体験してみてください。

秋田のおすすめグルメ5選

秋田きりたんぽ屋 本店

出典：秋田きりたんぽ屋 本店

秋田の郷土料理といえば、やはり「きりたんぽ鍋」は外せません。秋田駅からほど近い「秋田きりたんぽ屋 本店」は、その名の通りきりたんぽ料理を専門に提供する人気の居酒屋。地元比内地鶏の旨みが凝縮されたスープに、炭火で香ばしく焼かれたきりたんぽが絶妙に絡み合い、ひと口ごとに秋田の風土を感じられる一品に仕上がっています。

店内は木の温もりを感じる落ち着いた空間で、観光客から地元の方まで幅広く利用されています。郷土料理を中心にしたメニュー構成のため、秋田の味覚を一度に楽しみたいという方にぴったり。秋田ならではの地酒や一品料理とともに、丁寧に調理されたきりたんぽ鍋を味わえば、旅の満足度も格段に高まるはずです。飲み放題付きのコースも用意されており、グループ利用にもおすすめの一軒です。

佐藤養助 総本店

出典；PIXTA

秋田が誇る全国的な名物「稲庭うどん」の本場の味を体験できるのが、湯沢市にある「佐藤養助 総本店」です。創業は江戸時代という長い歴史を持ち、宮内庁にも献上されるなど、その品質と味には確かな伝統があります。細く美しい麺線と、つるりとしたのど越し、もちもちとした弾力のある食感が特徴で、冷やしでも温かい出汁でも絶品の味わいが堪能できます。

店内では、稲庭うどんを使った多彩なメニューが提供されており、定番の二味せいろや稲庭饂飩セットが人気。上品な和の空間でゆったりと食事を楽しめるため、観光の合間に立ち寄るのにもぴったりです。また、施設内にはうどんの製造工程が見学できるスペースや、土産コーナーもあり、稲庭うどんの文化に触れられる貴重なスポットです。

秋田の食文化を代表する稲庭うどんを、伝統の技とともに味わいたいなら、ぜひ佐藤養助 総本店へ足を運んでみてください。

芝良久（しばらきゅう）

出典：芝良久

秋田の冬の味覚といえば「しょっつる鍋」。その風味豊かな郷土料理を本格的に楽しめるのが、秋田市山王にある「芝良久」です。しょっつるとは、ハタハタを発酵させて作る魚醤で、独特のコクと香りが鍋の旨みを一層引き立てます。しょっつる鍋には、旬のハタハタや舞茸、長ねぎ、春菊などがたっぷり入り、体の芯から温まる滋味深い味わいが特徴です。

店内は、和の情緒あふれる落ち着いた雰囲気で、ゆっくりと郷土料理を味わえる大人の空間。カウンター席から個室まで用意されており、観光客の食事やビジネス接待にも適しています。しょっつる鍋以外にも、比内地鶏や旬の地魚を使ったメニューも豊富で、秋田の食材を存分に堪能できる構成が魅力です。

秋田の郷土文化を五感で味わえる「芝良久」で、忘れられない一夜を過ごしてみてはいかがでしょうか。事前予約をしてから訪れるのがおすすめです。

秋田比内地鶏や

出典：比内地鶏ネット

秋田を代表する発酵グルメ「ハタハタ寿司」は、冬の保存食として古くから親しまれてきた郷土料理です。脂の乗ったハタハタを塩と米麹、野菜とともに漬け込み、乳酸発酵させた独特の味わいは、まさに秋田の気候と食文化が育んだ逸品。その味を駅直結で手軽に楽しめるのが、JR秋田駅ビル「トピコ」内にある「秋田比内地鶏や」です。

こちらの店舗では、比内地鶏を使った親子丼や米棒鍋などの人気メニューに加え、ハタハタ寿司も提供されており、秋田の味覚を気軽に堪能できます。丁寧に仕込まれたハタハタ寿司は、まろやかな酸味と旨みが特徴で、ごはんや地酒との相性も抜群。初めて食べる方でも食べやすい味付けで、観光客にも人気があります。

落ち着いた雰囲気の店内で、秋田ならではの食材や料理をゆっくりと味わえる「秋田比内地鶏や」。秋田の食文化を手軽に体験したいなら、ぜひ訪れてみたい一軒です。

進藤冷菓（ババヘラアイス）

出典；PIXTA

秋田の夏の風物詩とも言える「ババヘラアイス」は、県内の道路沿いやイベント会場などで見かける名物スイーツ。その愛称は、“おばあちゃん（ババ）”が“ヘラ”でアイスを盛りつけてくれることに由来しています。ピンクと黄色のシャーベット状のアイスを、まるでバラの花のように美しくコーンに盛りつけてくれるその姿は、旅の思い出として写真にもぴったり。

男鹿市の「進藤冷菓」は、そんなババヘラアイスを製造・販売している元祖のひとつ。直売所では、いつでもできたてのアイスを楽しめるだけでなく、懐かしくも新しい秋田のご当地デザートを味わうことができます。人工甘味料や保存料を使わず、素朴で優しい甘さが魅力で、地元の子どもからお年寄りまで幅広く愛されています。

観光地を巡る途中に立ち寄って、ぜひ本場のババヘラアイスを体験してみてください。特に夏場は県内各地のイベントや観光地でも販売されており、秋田旅のアイコン的存在ともいえるスイーツです。

秋田でグルメをを満喫しよう！

秋田は、自然の恵みと伝統が息づくグルメの宝庫。名物のきりたんぽ鍋や稲庭うどん、しょっつる鍋といった郷土料理に加え、発酵文化を活かしたハタハタ寿司や、旅情を添えるババヘラアイスまで、四季折々に楽しめる魅力的な味覚が揃っています。どの料理にも秋田の風土や人の温かさが込められており、ひと皿ひと皿が旅の思い出になります。

駅近のアクセス便利な店から、地元に根ざした老舗までバリエーション豊かで、何度訪れても新しい味との出会いが待っているのも秋田グルメの魅力です。次の旅では、まだ味わっていない秋田の一品を探しに、もう一度この地を訪れてみてはいかがでしょうか。秋田は、何度でも訪れたくなる“美味しい”旅先です。