東山には魅力的な観光スポットがたくさん！

東山は、どこを切り取っても絵になる風景と出会えるエリアとして知られています。祇園から清水寺にかけて広がるこの地域は、お茶屋さんが建ち並ぶ花見小路や祇園白川、清水寺へと続く二年坂～三年坂など、石畳の散歩道はいずれも京情緒たっぷりです。東山の特徴は、徒歩圏内に数多くの観光名所が点在していることです。清水寺から八坂神社、そして祇園へと続くルートは、2~3時間ほどかかるコースなので、友達や恋人と歩くコースには丁度良いでしょう。また、東山は京都駅からのアクセスも良好で、市バスを利用すれば簡単に主要スポットにアクセスできます。歴史と伝統が息づく東山では、古寺の荘厳な雰囲気、花街の優雅な佇まい、そして職人の技が光る伝統工芸品など、多彩な京都文化に触れることができます。

東山のおすすめ人気観光スポット14選

清水寺

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清水寺は、京都市東山区にある歴史ある寺院で、ユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」の一つに登録されています。奈良時代の778年に創建され、千手観音を本尊として多くの人々に信仰されてきました。最大の見どころは「清水の舞台」と呼ばれる本堂の懸造で、釘を使わずに組み上げられた木造建築は迫力があります。舞台からは京都市内を一望でき、春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々の美しい眺めを楽しむことができます。また、境内に湧く「音羽の滝」の清水は、学業成就や恋愛成就、延命長寿にご利益があるとされ、多くの参拝者に親しまれています。歴史と信仰、自然の美しさが調和する清水寺は、京都を代表する名所として世界中から訪れる人々を魅了しています。

地主神社

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地主神社は、京都市東山区の清水寺境内にある、日本最古の縁結びの神社と伝えられる社です。主祭神は大国主命で、恋愛成就や夫婦円満、家内安全などにご利益があるとして古くから厚く信仰されてきました。境内で特に有名なのが「恋占いの石」で、目を閉じて約10メートル離れた二つの石の間を歩いてたどり着ければ恋が叶うとされています。また、えんむすびの御守や絵馬なども人気で、多くの参拝者が願いを託してきました。近年は国内外から若い世代を中心に観光客が訪れ、清水寺参拝とあわせて立ち寄る定番スポットとなっています。ただし現在は、社殿修復工事のため閉門中となっており、直接参拝することはできません。再開が待たれる地主神社は、歴史と信仰、そして縁結びの象徴として今なお人々の関心を集め続けています。

八坂神社

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交通アクセスがよく徒歩での散策を楽しめる「八坂神社」は、「祇園さん」の愛称で親しまれる東山の代表的な神社です。656年に創建されたと伝えられる歴史ある神社で、厄除け・疫病退散のご利益があることで有名です。朱色に輝く美しい楼門は東山のランドマークとなっており、多くの観光客が記念写真を撮影する人気スポットです。毎年7月に開催される祇園祭は、八坂神社の例祭として1000年以上の歴史を誇り、京都三大祭りの一つに数えられています。境内には縁結びの神様である美御前社もあり、美容と芸能の神様として舞妓さんや芸妓さんも参拝に訪れます。24時間参拝可能なため、夜の散策でも楽しめ、ライトアップされた境内は幻想的な雰囲気を醸し出します。

京都国立博物館

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東山にある京都国立博物館は、日本と東洋の文化財を数多く収蔵・展示する国内屈指の博物館です。1897年に開館した明治古都館と、2014年に新築された平成知新館の2つの建物からなり、国宝や重要文化財を含む貴重な美術品を常設展示しています。仏像、絵画、工芸品、考古遺品など多岐にわたるコレクションは、日本文化の精髄を物語っています。特に平安時代から江戸時代にかけての京都ゆかりの作品が充実しており、古都の歴史と文化を深く理解することができます。企画展も定期的に開催され、国内外から貴重な作品が集まる特別展は毎回話題となります。館内にはミュージアムショップやカフェも併設されており、文化的な時間をゆっくりと過ごせる環境が整っています。

高台寺

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豊臣秀吉の正室・ねねゆかりのお寺として知られる高台寺は、東山の美しい寺院の一つです。1606年にねね（北政所）が豊臣秀吉の菩提を弔うために建立した臨済宗建仁寺派の寺院です。境内には桃山時代の優美な建築と庭園が残されており、特に霊屋（おたまや）に遺る、桃山時代の漆工芸の粋を集めた華麗な装飾”高台寺蒔絵”は必見です。春と秋には夜間特別拝観が行われ、庭園と建物がライトアップされた幻想的な光景は訪れる人々を魅了します。方丈の前に広がる波心庭は、白砂と苔で構成された美しい枯山水庭園で、静寂の中で心を落ち着けることができます。茶室傘亭・時雨亭では茶道の体験も可能で、日本の伝統文化に触れる貴重な機会となっています。

建仁寺

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建仁寺は1202年に栄西禅師によって建立された、京都最古の禅寺として知られています。臨済宗建仁寺派の大本山として、多くの僧侶が修行を積む格式高い寺院です。法堂の天井に描かれた「双龍図」は圧巻の迫力で、見る者を圧倒します。また、方丈には俵屋宗達の「風神雷神図屏風」（複製）が展示されており、日本美術の傑作を間近で鑑賞することができます。境内の○△□乃庭（まるさんかくしかくのにわ）は、禅の教えを表現したユニークな庭園として話題となっています。大雄苑と呼ばれる枯山水庭園は、白砂と岩で構成されたシンプルながら奥深い美しさを持っています。座禅体験も定期的に開催されており、禅の世界を実際に体験することができる貴重な機会となっています。

知恩院

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知恩院は浄土宗の総本山として、法然上人ゆかりの由緒ある寺院です。1175年に法然上人が草庵を結んだのが始まりとされ、現在の壮大な伽藍は江戸時代初期に徳川家の援助により建立されました。山門は日本最大級の木造門として国宝に指定されており、その迫力ある姿は東山のシンボルの一つとなっています。本堂である御影堂は畳敷きでは日本最大の建物で、多くの参拝者を収容することができます。境内には「鶯張りの廊下」「忘れ傘」「三方正面真向の猫」など、七不思議と呼ばれる興味深い見どころがあります。春の桜、秋の紅葉の時期には特別公開が行われ、普段は見ることのできない庭園や建物内部を拝観することができます。除夜の鐘で有名な大鐘楼の梵鐘は、重さ70トンを超える巨大なもので、その音は京都の年末の風物詩となっています。

円山公園

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円山公園は東山にある京都市最古の公園で、桜の名所として全国的に有名です。1886年に開園した歴史ある公園で、約9万平方メートルの敷地には約680本の桜が植えられています。春には枝垂れ桜をはじめとする様々な種類の桜が咲き誇り、花見の名所として多くの観光客や地元住民で賑わいます。公園内には料亭や茶店があり、京料理を味わいながらお花見を楽しむことができます。夜桜のライトアップも行われ、昼間とは違った幻想的な雰囲気を味わえます。園内には坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像もあり、幕末の志士たちの足跡を辿ることもできます。四季を通じて美しい自然を楽しめ、秋には紅葉、冬には雪景色と、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。八坂神社に隣接しているため、神社参拝とセットで楽しめる立地の良さも魅力の一つです。

安井金比羅宮

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安井金比羅宮は「縁切り縁結び碑」で有名な神社で、悪縁を切って良縁を結ぶご利益があるとされています。境内にある高さ1.5メートル、幅3メートルの巨大な石「縁切り縁結び碑」には、無数の形代（身代わりのお札）が貼り付けられており、その光景は圧巻です。参拝者は形代に願いを書いて碑の穴をくぐり、悪縁を切って良縁を結ぶお参りをします。恋人同士の縁を深めたい人、不倫関係を断ち切りたい人、病気との縁を切りたい人など、様々な願いを持つ人々が訪れます。また、交通安全や海上安全の神様としても信仰されており、旅行の安全を祈願する参拝者も多く見られます。境内は小さめですが、パワースポットとしての存在感は抜群で、口コミで人気が広がっています。建仁寺や高台寺からも近く、東山散策の途中に立ち寄りやすい立地にあります。

八坂庚申堂

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八坂庚申堂は正式名称を金剛寺庚申堂といい、「見ざる・言わざる・聞かざるの三猿」をまつっています。一つのことを我慢して願いをかなえる「くくり猿」が有名な寺院です。カラフルなくくり猿が境内に所狭しと吊るされている光景は、インスタグラムなどSNSで話題となり、多くの若い女性や外国人観光客が訪れる人気スポットとなっています。くくり猿は手足がくくられた猿の人形で、欲望を一つ我慢すれば願いが叶うという信仰があります。願い事を書いてくくり猿を奉納すると、その願いが叶うとされています。庚申信仰に基づく寺院で、60日に1度巡ってくる庚申の夜には特別な法要が営まれます。小さな境内ながらも、カラフルで可愛らしいくくり猿が織りなす幻想的な光景は、他では見ることのできない独特な美しさがあります。清水寺への参道途中にあるため、多くの観光客が立ち寄る隠れた名所となっています。

花見小路

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お茶屋さんが建ち並ぶ花見小路は、祇園の中心を南北に走る京都を代表する花街の通りです。石畳の道の両側には、格子戸や暖簾を掲げた伝統的なお茶屋さんや料亭が軒を連ねており、京都らしい風情を感じることができます。夕暮れ時には、着物姿の舞妓さんや芸妓さんが稽古やお座敷に向かう姿を見かけることもあり、まさに京都ならではの光景に出会えます。通り沿いには老舗の料亭や京料理店、抹茶スイーツが味わえるカフェなどが点在しており、グルメも楽しめます。昼間は観光客で賑わいますが、夜になると提灯に灯りが灯り、大人の雰囲気漂う花街の情緒を満喫できます。写真撮影スポットとしても人気が高く、多くの観光客が記念写真を撮影しています。四季を通じて美しい景観を保っており、いつ訪れても京都らしい風情を楽しむことができます。

五条大橋

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五条大橋は鴨川にかかる歴史ある橋で、源義経と弁慶の出会いの舞台として有名です。現在の橋は1959年に架け替えられたものですが、平安時代から京都の重要な交通の要所として親しまれてきました。橋の上からは東山の美しい山並みと鴨川の清流を一望でき、京都らしい風景を楽しむことができます。特に夕暮れ時の景色は美しく、川面に映る夕陽と東山のシルエットが絶好の写真撮影スポットとなっています。橋のたもとには義経と弁慶の銅像があり、多くの観光客が記念撮影をしています。春には桜、秋には紅葉と四季折々の美しさを見せる鴨川の景観を楽しめます。また、橋から清水寺方向へ向かう坂道は、東山観光の起点としても利用されており、徒歩での散策コースの一部として人気があります。夜にはライトアップされ、昼間とは異なるロマンチックな雰囲気を演出します。

将軍塚青龍殿

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将軍塚青龍殿は東山山頂にある絶景スポットで、京都市内を一望できる展望台として人気があります。2014年に建立された比較的新しい建物ですが、平安遷都の際に桓武天皇が都の安泰を祈った将軍塚の地に建っています。大舞台と呼ばれる木製の展望台からは、京都市内全域はもちろん、大阪湾まで見渡すことができる360度の大パノラマが楽しめます。春には桜、秋には紅葉の美しさも格別で、特に夜景は京都随一の美しさと評されています。境内には国宝の不動明王像や愛染明王像が安置されており、文化的な価値も高い施設です。アクセスは車またはタクシーが便利で、山頂までの道のりも景色を楽しみながら上ることができます。庭園も美しく整備されており、四季を通じて様々な表情を見せてくれます。特に夕暮れ時から夜にかけては、京都の夜景を堪能できる絶好のスポットとして多くの観光客が訪れます。

南座

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南座は1929年に建設された京都を代表する歌舞伎劇場で、関西歌舞伎の聖地として知られています。江戸時代から続く出雲阿国歌舞伎発祥の地である四条河原町に位置し、400年以上の歴史を誇る由緒ある劇場です。建物は桃山様式を取り入れた美しい外観で、国の登録有形文化財に指定されています。毎年12月に行われる「顔見世興行」は京都の年末の風物詩として親しまれ、全国から歌舞伎ファンが集まります。劇場内は伝統的な造りながらも現代的な設備を備えており、快適に歌舞伎を鑑賞することができます。歌舞伎だけでなく、現代演劇、ミュージカル、コンサートなど多彩な公演が行われており、幅広い年齢層に愛されています。四条通りに面した立地の良さから、祇園や先斗町での食事と組み合わせた京都らしい一日を過ごすことができます。建物見学ツアーも定期的に開催されており、歌舞伎の歴史と文化に触れることができます。

東山観光のベストシーズンは？

東山観光のベストシーズンは、何といっても春の桜の季節（3月下旬～4月上旬）と秋の紅葉シーズン（11月中旬～12月上旬）です。春には清水寺や円山公園をはじめ、東山全体が桜の美しいピンク色に染まり、特に夜桜ライトアップは幻想的で忘れられない体験となるでしょう。秋の紅葉シーズンには、高台寺や建仁寺の庭園が燃えるような美しい紅葉に包まれ、京都らしい風情を存分に味わうことができます。しかし、混雑を避けたい方には夏や冬もおすすめです。夏は青紅葉が美しく、鴨川の川床で涼を取りながら京料理を楽しめます。冬は雪化粧した東山の寺社仏閣が静寂な美しさを見せ、観光客も少ないため落ち着いて参拝できます。また、7月の祇園祭の時期は八坂神社を中心に祭りの熱気を感じることができ、京都の文化を深く体験できる特別な季節といえるでしょう。

東山観光は雨の日どうする？

雨の日の東山観光も実は魅力的な体験ができます。雨に濡れた石畳や苔むした庭園は、晴れた日とは異なる幽玄な美しさを見せてくれます。特に建仁寺や高台寺の庭園は、雨粒に濡れた緑がより一層美しく映え、静寂な雰囲気の中で心を落ち着けることができます。京都国立博物館は屋内施設なので雨の日の観光には最適で、ゆっくりと文化財を鑑賞しながら時間を過ごせます。また、お茶屋さんや和カフェでの休憩も雨の日ならではの楽しみです。花見小路周辺には伝統的な茶房が多くあり、雨音を聞きながら抹茶と和菓子で一服するのも京都らしい過ごし方です。傘を持参する際は、風情のある和傘をレンタルできる店舗もあり、雨の東山散策をより趣深いものにしてくれます。清水寺や知恩院などの大きな建物では、軒下で雨宿りをしながら雨に煙る京都の景色を眺めるのも、特別な思い出となるでしょう。

東山観光のモデルコース

東山の人気観光スポットを満喫！

東山は京都の魅力を凝縮した特別なエリアです。清水寺の壮大な舞台から八坂神社の朱色の楼門まで、歩くたびに新しい発見と感動が待っています。石畳の路地裏で出会う舞妓さんの姿、高台寺の静寂な庭園で感じる禅の心、花見小路で味わう京料理の繊細な味わい—これらすべてが東山ならではの特別な体験です。四季それぞれに異なる美しさを見せる東山は、何度訪れても新鮮な驚きを与えてくれることでしょう。桜の季節には淡いピンクに染まる寺社仏閣、紅葉の時期には燃えるような赤と金色に包まれる庭園、そして雪化粧した冬の静寂な美しさ。東山で過ごす時間は、きっとあなたの心に深く刻まれる忘れられない思い出となるはずです。次回京都を訪れる際は、ぜひ東山の奥深い魅力を存分に味わってください。古都の風情と現代の息づかいが調和する東山で、特別な京都体験をお楽しみください。