岡山1泊2日のおすすめ観光モデルコースを紹介

岡山を1泊2日で満喫するなら、歴史と文化を体感できるスポットと、街歩きや自然を楽しめるエリアを組み合わせるのがおすすめです。1日目は市内中心部を巡り、岡山城と岡山後楽園で歴史と庭園美を楽しんだ後、倉敷美観地区へ移動し、白壁の町並みや美術館を散策。夜は岡山名物の郷土料理や地酒で旅を締めくくりましょう。2日目は吉備路エリアへ足を延ばし、古墳や神社を巡って歴史探訪を楽しんだり、児島でデニム文化や瀬戸内の景観を満喫するのもおすすめ。フルーツの名産地として知られる岡山では、季節の果物を使ったスイーツも見逃せません。都市と自然、伝統と現代文化が融合した岡山ならではの魅力を、短い旅程でも余すことなく体験できるモデルコースです。

岡山観光1日目のモデルコース

午前：岡山城と岡山後楽園を散策

出典：PIXTA

午前中は、まず「岡山城」へ。豊臣秀吉の家臣・宇喜多秀家によって築かれた城で、黒い下見板張りの外観から「烏城（うじょう）」とも呼ばれる名城です。令和の大改修を経てリニューアルした天守では、岡山の歴史や文化に触れられる展示が充実。天守から望む旭川や市街地の眺望も魅力です。続いては日本三名園のひとつ「岡山後楽園」へ。広々とした芝生や池泉回遊式の庭園美は四季ごとに異なる表情を見せ、江戸時代の大名文化を今に伝えています。茶室で一服すれば、落ち着いたひとときを堪能できるのもポイント。岡山城と隣接しているため移動もスムーズで、歴史と庭園美を同時に楽しめる贅沢な時間が過ごせます。旅の幕開けにふさわしい、岡山ならではの文化と自然を体感できる午前のコースです。

午後：岡山駅周辺ランチと吉備津神社参拝

出典：PIXTA

午前の観光を楽しんだあとは、岡山駅周辺でご当地グルメランチを堪能しましょう。特におすすめは岡山名物「デミカツ丼」。とんかつに濃厚なデミグラスソースをかけた一品で、昭和初期に誕生した岡山独自の味わいです。老舗から新しいお店まで幅広く揃っており、旅の合間にエネルギーをチャージできます。ランチを楽しんだ後は「吉備津神社」へ。桃太郎伝説ゆかりの古社として知られ、本殿と拝殿が連なる独特の建築様式は国宝にも指定されています。約360m続く壮大な回廊は圧巻で、歩くだけで神聖な空気に包まれる特別な体験ができます。境内には鬼退治の伝承を感じられる御釜殿などもあり、歴史と神話が息づく空間でゆったりと参拝すれば、岡山の魅力をより深く感じられる午後のひとときとなるでしょう。

夕方：倉敷美観地区を散策

出典：PIXTA

午後の観光を終えたら、夕方は「倉敷美観地区」へ。白壁の蔵屋敷やなまこ壁、柳並木が連なる町並みは情緒豊かで、まるで時代をタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。レトロとモダンが融合した景観は、国内外から訪れる人々を魅了し続けており、散策するだけで心が落ち着く特別な時間となるでしょう。倉敷川沿いを歩けば、水面に映る建物や灯籠が美しく、写真スポットとしても人気です。夕暮れ時には町並みが柔らかな光に包まれ、昼間とは違った幻想的な表情を見せてくれるのも魅力。点灯された街灯や照明が景観を引き立て、歩くだけで映画のワンシーンのような気分に浸れます。伝統建築と現代的な演出が織りなす美観地区の夕暮れ散策は、旅の1日を締めくくるのにぴったりの贅沢なひとときです。

夜：倉敷美観地区で宿泊

出典：PIXTA

夕暮れ時の倉敷美観地区を散策した後は、そのままエリア内や周辺の宿泊施設にチェックインしましょう。白壁の蔵屋敷を改装した情緒豊かな宿から、快適な設備を備えたモダンなホテル、さらにデザイン性の高い特別な隠れ家風の宿まで、選択肢は多彩です。夜になると街並みはライトアップされ、幻想的な雰囲気の中で一層倉敷らしい美を堪能できるのも、宿泊した人だけの特権。宿から出て少し歩けば、観光客が少なくなった静かな町並みをゆっくり楽しめ、翌朝の爽やかな散策も魅力的です。歴史と現代が融合する空間で、旅の疲れを癒やしながら贅沢な夜を過ごすことで、岡山観光の1日を心豊かに締めくくることができます。

岡山観光2日目のモデルコース

午前：大原美術館で世界の名画を堪能

出典：PIXTA

2日目の午前は、倉敷を代表する文化スポット「大原美術館」へ。1930年に設立された日本初の西洋美術中心の私立美術館で、エル・グレコの《受胎告知》やクロード・モネの《睡蓮》、ルノワールやゴッホ、ゴーギャンといった巨匠たちの名作を間近で鑑賞できます。国内外の近代美術を数多く収蔵しており、その質と規模は圧巻。約3,000点に及ぶコレクションは、時代や国境を越えた美の世界へと訪れる人を誘ってくれます。白壁の町並みに調和する重厚な外観の本館や、分館・工芸館などもあり、美術ファンはもちろん、初めて訪れる人でも楽しめる内容が揃っています。倉敷美観地区の散策とあわせて訪れることで、歴史と芸術が交差する独特の雰囲気を体感でき、旅の朝を知的で豊かな時間にしてくれるでしょう。

午後：大原本邸と川舟流しで歴史と風情を体感

出典：倉敷観光WEB

午後はまず、「語らい座 大原本邸（旧大原家住宅）」を訪れましょう。大原美術館の創設者・大原孫三郎とその一族が暮らした邸宅で、国の重要文化財に指定されています。表からは想像できない石畳の中庭や日本庭園、重厚な蔵群が広がり、静寂に包まれた空間はまるで時が止まったかのよう。展示室では大原家8代の歩みや貴重な美術品を鑑賞でき、倉敷の文化的な背景を深く知ることができます。その後は倉敷川で「くらしき川舟流し」を体験。船頭の竿さばきでゆっくりと進む小舟から眺める白壁の町並みは、陸上から見る景色とは一味違う趣があります。水面に映る蔵屋敷や柳並木が揺らめく光景はまさに絵画のようで、倉敷美観地区ならではの情緒を堪能できます。歴史と自然が調和する時間を、穏やかな船旅とともに楽しんでみてください。

夕方：本町通り周辺をのんびり散策

出典：PIXTA

旅の締めくくりは、倉敷川から一本入った静かな「本町通り」周辺を散策しましょう。観光客で賑わう美観地区に比べて落ち着いた雰囲気が漂い、昔ながらの街並みが色濃く残っています。格子戸の宿や杉玉が掲げられた造り酒屋、阿智神社へと続く参道など、歴史を感じるスポットが点在し、ゆったり歩くことで当時の風情に浸ることができます。さらに、町家をリノベーションしたカフェやギャラリー、居酒屋といった新しい店舗も加わり、レトロとモダンが融合した独特の空気を楽しめるのも魅力。散策の途中でお気に入りのカフェに立ち寄ったり、お土産を探したりすれば、旅の余韻を存分に味わえます。賑わいから少し離れた通りで過ごす夕暮れの時間は、岡山旅行の思い出を穏やかに包んでくれるでしょう。

1泊2日で岡山観光を満喫しよう！

岡山での1泊2日の観光モデルコースは、歴史と文化、そして美しい自然と街並みをバランスよく楽しめる充実のプランです。黒い天守が特徴的な岡山城や、日本三名園に数えられる後楽園で心癒される時間を過ごし、ご当地グルメのデミカツ丼で味覚も満たされます。倉敷美観地区では白壁の町並みや川舟流し、大原美術館など、情緒と芸術が融合した景色が待っており、日常を忘れさせてくれる特別な体験ができます。歴史好きはもちろん、アートやグルメを楽しみたい方にもおすすめで、四季折々に違った魅力を見せてくれるのも岡山の大きな魅力。初めて訪れる方もリピーターの方も、また新しい発見に出会えることでしょう。ぜひ次の旅先に岡山を選び、この地ならではの魅力を味わってみてください。