明石には美味しいグルメがたくさん！

明石のグルメといえば、まず外せないのが「明石焼き」です。ふんわりした玉子生地に新鮮な明石だこを包み込み、熱々の出汁につけて食べるスタイルは地元の誇り。また、魚の棚商店街では明石鯛や穴子、しらすなど旬の魚介がズラリと並び、その場で味わうこともできます。新鮮な素材をシンプルに活かすのが明石流。駅周辺や観光エリアには、昔ながらの食堂からおしゃれなカフェまで多彩なグルメスポットが点在し、食べ歩きも楽しめます。明石海峡の潮流にもまれた魚介は身が引き締まり、風味豊か。旅の途中で立ち寄るだけでなく、グルメ目的の訪問先としても高い満足度を誇るエリアです。今回はそんな明石で味わいたい人気グルメを、ジャンルを問わず5スポットに絞ってご紹介します。

明石のおすすめグルメ5選

ふなまち

出典：ふなまち

明石で地元民に長年愛され続けている名店「ふなまち」は、知る人ぞ知る明石焼きの老舗です。観光客向けの華やかな店舗とは一線を画し、落ち着いた昔ながらの佇まいの中で、本場の味を静かに堪能できます。ふんわりと焼き上げられた玉子たっぷりの明石焼きは、柔らかくとろけるような口当たり。中には新鮮な明石だこが贅沢に入り、だしに浸して食べれば、まろやかな風味が広がります。ひとくち目から最後まで飽きのこない、優しくてどこか懐かしい味わいです。土日や休日には行列ができることもあり、開店直後の来店がおすすめ。現金のみの支払いに対応しているため、訪問前には小銭の準備も忘れずに。地元の雰囲気を肌で感じながら、本場の味をゆっくりと楽しめる貴重な一軒です。

本焼あなご下村 明石店

出典：本焼あなご下村

明石といえばタコだけでなく、穴子の名産地としても知られています。なかでも「本焼あなご下村 明石店」は、地元でも評判の高い老舗のテイクアウト専門店。ふっくらと焼き上げた焼き穴子は、炭火の香ばしさと繊細な味付けが絶妙で、ご飯のお供にも酒の肴にもぴったりです。職人が一本一本丁寧に仕上げる本焼きは、身がほどよく締まりつつもやわらかく、脂のりも程よいため、最後までくどさを感じません。もう一つの人気商品「八幡巻」は、ごぼうを穴子で巻いて甘辛く煮しめた逸品で、お土産にもぴったりな一品。飲食スペースはなく、あくまでもテイクアウト専用ですが、その分クオリティには一切の妥協なし。午前中で売り切れることもあるので、早めの来店が吉。明石グルメを自宅でも楽しみたい方には、まさにうってつけのお店です。

（株）座古海産

出典：（株）座古海産

明石の春の風物詩とも言える「いかなごのくぎ煮」。その中でも地元で高い評価を受けているのが、魚の棚商店街に店舗を構える「座古海産」です。いかなごのくぎ煮とは、新鮮ないかなごを醤油、砂糖、生姜などで甘辛く炊き上げた郷土料理で、その見た目が「曲がった釘」に似ていることから名付けられました。座古海産では、丁寧な手作り製法で炊き上げた自家製くぎ煮が並び、しっとりと柔らかく、ご飯との相性は抜群。特に炊きたての白ごはんやおにぎりに合わせれば、その香ばしさと甘辛さが食欲をかき立ててくれます。100gから購入可能で、家庭用はもちろん、贈答用にも人気。店頭にはいかなごのほかにも明石だこや穴子の加工品、干物など地元の味覚が充実しています。春先には炊きたてのくぎ煮が並び、香ばしい香りが商店街全体を包むような風景も名物のひとつです。明石の味をお土産に持ち帰るなら、ぜひ訪れておきたい一軒です。

たこ磯

出典：たこ磯

魚の棚商店街の中でも一際目を引く巨大な赤いタコのオブジェが目印の「たこ磯」は、明石名物・玉子焼（明石焼き）の名店として全国から多くの観光客が訪れる人気スポットです。地元産の新鮮な明石だこを使用し、卵をたっぷり使ったふんわり生地で焼き上げる玉子焼は、優しい口当たりとだしの風味が絶妙にマッチ。たこ焼きとはまったく異なる上品な味わいに、初めて食べる人も感動を覚えることでしょう。熱々の玉子焼を、たっぷりの一番だしに浸して食べるのが明石流。だしは追いがけも可能で、最後まで美味しくいただけます。テイクアウト対応もあり、店先で食べ歩きを楽しむ人の姿も多数。昔ながらの店構えと気さくな接客で、観光の合間に気軽に立ち寄れるのも嬉しいポイントです。明石焼きデビューにもぴったりな、外せない一軒です。

玉子焼 本家 きむらや

出典：玉子焼 本家 きむらや

明石焼き発祥の店とも伝えられる「玉子焼 本家 きむらや」は、明石を訪れたなら一度は立ち寄りたい老舗の名店です。明石焼き（地元では「玉子焼」）は、ふんわりと焼き上げた玉子たっぷりの生地に、ぷりぷりの明石だこが入った逸品で、出汁に浸していただくのが特徴。きむらやの玉子焼はとくに出汁の香りが豊かで、まろやかな味わいが口いっぱいに広がります。そして見逃せないのが、明石名物として親しまれる「関東煮（かんとだき）」のおでん。タコやすじ、大根、こんにゃくなど定番具材が揃い、どれも味がしっかりと染みています。濃すぎず上品な出汁は玉子焼との相性も抜群で、セットで味わうリピーターも多数。観光客から地元の常連まで幅広い層に親しまれており、店内にはサインや写真も多数飾られています。明石グルメを一度に楽しめる、満足度の高い一軒です。

明石でグルメを満喫しよう！

明石の町を歩けば、そこかしこに地元の味が息づいています。ふわとろの明石焼き、香ばしい焼き穴子、春の風物詩・いかなごのくぎ煮、そしてじっくり煮込んだ関東煮（おでん）。どの料理も素材の良さを生かした優しい味わいで、旅の疲れを癒し、心まで満たしてくれるものばかりです。魚の棚商店街や駅周辺には名店が軒を連ね、食べ歩きも楽しみのひとつ。テイクアウトして自宅で味わうのもまた一興です。明石のグルメは、単なる“ご当地飯”にとどまらず、地域に根付いた文化そのもの。ぜひ一度足を運び、五感でその魅力を味わってみてください。食を通じて、明石という町の奥深さがきっと見えてくるはずです。
観光と合わせてグルメを楽しむことで、旅の思い出がより一層豊かになります。明石の味と人情に触れ、また訪れたくなるような時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。