石川には美味しいグルメがたくさん！

石川県は、四季折々の食材に恵まれたグルメ王国です。特に日本海で獲れる新鮮な魚介類は、冬のズワイガニをはじめ、ノドグロや甘エビなど高級食材の宝庫。金沢市内では、武家文化を背景にした華やかな加賀料理が今も伝統として息づいており、観光と共に味わう楽しみがあります。また、金沢カレーやハントンライスといった地元発祥のB級グルメも人気で、観光客だけでなく地元民にも長年愛されています。

観光の途中に立ち寄れる食堂や市場、風情ある料亭、カフェなど、さまざまなスタイルで石川の味を楽しめるのも魅力のひとつ。地域ごとに特色のあるグルメが点在しているため、エリアをめぐる楽しさも加わります。旅行中に“食の満足度”を高めたい方は、ぜひ石川グルメの魅力に触れてみてください。

石川のおすすめグルメ14選

グリル オーツカ

出典：食べログ

石川のご当地グルメ「ハントンライス」を語るなら、必ず名前が挙がるのが「グリル オーツカ」です。1960年代から営業を続ける老舗洋食店で、ハントンライスの元祖ともされる名店。オムライスのようなケチャップライスに、ふんわりとした卵焼きを重ね、さらにエビフライや白身魚のフライをのせて、タルタルソースとケチャップを大胆にかけた一皿は、見た目にも華やかで食欲をそそります。

「小サイズ」でも十分満足できるボリュームで、エビのプリッとした食感や、まろやかなタルタルとの相性も抜群。洋食らしい濃厚な味わいが特徴で、観光客だけでなく地元の人々からも長年愛され続けています。ほかにもコーンクリームスープやポテトサラダなどのサイドメニューも人気があり、昔ながらの洋食文化を体感できる一軒です。レトロな雰囲気の店内で、昭和から続く金沢の味をじっくり堪能してみてはいかがでしょうか。なお、支払いは現金のみとなっていますのでご注意ください。

金沢カレー研究工房 近江町市場

出典：食べログ

石川県のB級グルメを語るうえで欠かせない存在が「金沢カレー」。濃厚でとろみのあるルー、ライスを覆い隠すほどのキャベツ、そして揚げたてのカツがトッピングされ、フォークで食べるという独自のスタイルが特徴です。その本場の味を観光地で気軽に味わえるのが「金沢カレー研究工房 近江町市場」。金沢の台所と呼ばれる近江町市場の中にあり、買い物や観光ついでに立ち寄りやすい便利な立地です。

同店では、伝統的な金沢カレーに加え、ハントンライスとのハイブリッドメニューも登場。黒々としたルウとサクサクのカツが織りなすコントラストは見た目にもインパクト大で、ガツンとした味わいがクセになります。ルウはスパイシーながらも甘みと旨みがしっかりと感じられ、地元民だけでなく全国のカレー好きからも注目を集めています。ボリュームもたっぷりで、ランチにもディナーにもぴったり。テラス席もあるため、市場の空気を感じながらの食事も楽しめます。

居酒屋割烹 源左ェ門 木倉町店

出典：旅音

加賀百万石の食文化を代表する郷土料理「治部煮（じぶに）」を堪能するなら、「居酒屋割烹 源左ェ門 木倉町店」は外せない一軒です。治部煮は、鴨肉や鶏肉を小麦粉でまぶし、しいたけや麩、青菜などと共に甘辛い出汁で煮込んだ金沢伝統の煮物。とろみのある出汁が具材にしっかりと絡み、ほっと心まで温まる味わいが特徴です。源左ェ門の治部煮は、だしの旨みがしっかりと感じられ、観光で訪れた人にも「これぞ金沢の味」として印象深い一品です。

さらに、北陸の海の幸を代表する「のどぐろの塩焼き」も大人気。上品な脂のりとふっくらとした身質が特徴で、日本酒との相性も抜群。ほかにもカニクリームコロッケや旬の魚介を使った料理が並び、地元客にも根強い支持を得ています。落ち着いた店構えで、ゆったりとした雰囲気のなか、石川の味覚を存分に味わえる空間。観光ディナーや特別な夜の食事にぴったりの名店です。

福寿司

出典：食べログ

石川県能登地方のご当地グルメとして注目を集める「能登丼」は、能登半島の新鮮な海の幸をふんだんに盛り込んだ贅沢な海鮮丼。その中でも、穴水町にある「福寿司」は、能登丼の名店として名高い人気店です。名物の「能登丼（3,300円）」は、ウニ、イクラ、甘エビ、カニ、イカ、貝類など、その日獲れたばかりの旬の魚介をたっぷりと使い、一杯で能登の海の恵みをまるごと味わえる贅沢な逸品。職人の技が光る繊細な盛り付けも美しく、目でも舌でも楽しめる一杯です。

素材の鮮度はもちろんのこと、シャリの加減や海鮮とのバランスにもこだわりが感じられ、食べ進めるたびに異なる味のハーモニーが楽しめます。観光客だけでなく地元の人々にも長年親しまれており、ランチタイムには満席になることも多いため、早めの来店がおすすめです。落ち着いた和の空間で、ゆったりと能登の味覚を堪能できる「福寿司」。能登の自然と文化を感じられる贅沢なひとときを過ごせます。

カフェ 加賀麩不室屋

出典：不室屋

石川県を代表する伝統食材のひとつが「加賀麩（かがふ）」。その中でも特に有名な老舗「不室屋（ふむろや）」が手がけるカフェ「加賀麩不室屋」では、加賀麩を使ったスイーツや軽食が味わえる、金沢ならではの魅力あふれる空間です。中でも注目なのが、和スイーツの新定番ともいえる「金沢生麩パフェ（1,100円）」。もちもちとした生麩、白玉、抹茶アイス、あんこ、最中などを贅沢に盛り込んだパフェは、上品な甘さと楽しい食感が魅力です。

加賀麩のなめらかな舌ざわりと弾力は、他ではなかなか味わえない特別な食感。もちもちの生麩は、スイーツとの相性も抜群で、伝統とモダンが融合した一品に仕上がっています。加えて、くるま麩を使用したフレンチトーストや麩あんみつなど、他にも加賀麩を活かしたメニューが豊富に揃っており、カフェ利用としてだけでなく、観光中の休憩や手土産探しにもぴったりです。広々とした店内は落ち着いた雰囲気で、金沢の町歩きの合間にほっと一息つける癒やしの空間としても人気です。

宇宙軒食堂

出典：食べログ

金沢の片町にある「宇宙軒食堂」は、地元民に長年愛されている老舗の定食屋。看板メニューの「とんバラ定食」は、甘辛の特製ダレで焼き上げた豚バラ肉がご飯との相性抜群で、一度食べるとやみつきになる味わい。卓上には名物の“魔法のタレ”が置かれており、ご飯にかけたり、キャベツに合わせたりと、自分好みにアレンジできるのも人気の理由です。

店内は昔ながらの雰囲気で、学生やビジネスマン、観光客でいつもにぎわっています。とんバラ定食以外にも、トンカツや焼き魚、野菜炒めなどの定食が豊富に揃い、どれもボリュームたっぷりでコスパも抜群。金沢の観光名所からもアクセスが良く、食べ応えのある一食を手軽に楽しめるのが魅力です。支払いは現金のみ、予約不可という昔ながらのスタイルもまた味の一部。金沢を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってほしい名店です。

洋食屋 グリルニュー狸

出典：旅GO

金沢で洋食を味わうなら、地元民に長年愛され続ける「グリルニュー狸」は外せません。小立野の住宅街にひっそりと佇むこの店は、どこか懐かしさを感じさせるレトロな佇まいと、丁寧に仕込まれたクラシックな洋食メニューが魅力です。特に人気なのが、分厚くジューシーな「和牛ヒレカツ」や、ふわとろ食感の「オムライス」。見た目以上のボリュームに驚かされることも。

ハンバーグやカニクリームコロッケ、エビフライなど、昭和の王道を詰め込んだようなラインナップはどれも絶品で、家族連れから年配の常連まで幅広い層に支持されています。ライスやスープ、サラダが付いたセットメニューも豊富で、1,000円台から楽しめるコストパフォーマンスの高さも人気の理由。落ち着いた雰囲気の店内で、ゆっくりと味わう洋食は旅のひとときにぴったりです。

ごはん屋はな

出典：食べログ

「ごはん屋はな」は、金沢・尾山町の路地裏にひっそりと佇む、地元の人に愛される家庭料理のお店です。毎日仕込まれる「今日の晩ごはん」は、メイン料理に小鉢3品、ごはん、具だくさんの味噌汁や豚汁などが付く栄養バランス抜群の定食スタイル。内容は日替わりで、季節の野菜や旬の魚、丁寧に仕込まれた家庭の味を楽しめます。ほかにも、ごはんもおかずもたっぷりの「大盛り晩ごはん」や、少食な方向けの「軽めの晩ごはん」などメニューも豊富。どのセットにも手間ひまかけたおかずが並び、ホッとできる優しさに満ちた一皿がいただけます。野菜たっぷりで、旅先での栄養補給にもぴったり。観光や出張のディナーに、地元気分で立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

のど黒めし本舗 いたる

出典：のど黒めし本舗 いたる

金沢での贅沢なランチにおすすめなのが、「のど黒めし本舗 いたる」です。こちらは、炭火で香ばしく焼き上げた高級魚・のどぐろを贅沢に使った「のど黒めし」の専門店で、観光客にも地元民にも根強い人気を誇ります。しっとりと脂ののったのどぐろが、ご飯の上にびっしりと敷き詰められた見た目は圧巻。そのまま一口、薬味と一緒にもう一口、最後は出汁をかけてお茶漬け風にと、三段階の楽しみ方ができるのも大きな魅力です。また、加賀野菜や地元の旬魚を使った一品料理も豊富に揃い、どれも丁寧な仕事ぶりが感じられる味わい。落ち着いた和の空間で、金沢ならではの贅沢なひとときを堪能できます。人気店のため、早めの来店がおすすめです。

レストラン 自由軒

出典：金沢ひがし茶屋街 レストラン自由軒

金沢市東山にある「レストラン 自由軒」は、昭和の香りが残る老舗の洋食レストラン。地元の人々に長年愛されてきたこちらのお店では、昔ながらの手作りの味を楽しむことができます。豊富なアラカルトメニューが魅力で、サーロインステーキやグリルチキン、ハンバーグステーキなど、どれもボリューム満点で食べごたえ抜群。特にビーフシチューやタンシチューは、じっくり煮込まれていて旨味が凝縮されており、リピーターも多い逸品です。また、ハヤシビーフやポークチャップなど、懐かしさを感じさせるメニューも人気。価格も1,000円台からとリーズナブルで、気軽に本格洋食を味わえるのが魅力です。どこか懐かしく、心温まる一皿を求めて、地元客も観光客も足を運ぶ名店です。

さか丼

金沢市の地元民に愛される定食屋「さか丼」は、尾張町に店を構える昭和風情漂うお店。外観は控えめながら、知る人ぞ知る名店として根強い人気を誇っています。メニューは30種類近くと豊富で、A〜C定食などのお得なセットメニューから、牛ヒレ定食やビーフカツ定食のような贅沢な一品まで幅広く揃っています。特に人気の「ポークソテー定食（1,500円）」や「エビフライ定食（1,300円）」は、丁寧に仕込まれた肉や魚に手作りのソースが絶妙にマッチ。ボリューム満点の定食ながら価格は1,000円台中心で、コスパの良さにも定評があります。大盛りは＋150円で対応可能。現金のみの取り扱いなので、来店時はご注意を。金沢のローカルな味と温かい接客を楽しめる、まさに“地元の台所”のような一軒です。

金澤おでん 赤玉本店

出典：赤玉株式会社

金沢のご当地グルメといえば“金澤おでん”。その中でも老舗の名店として知られるのが「赤玉本店」です。昭和2年創業のこの店は、片町で長年愛され続けており、地元民はもちろん観光客も多く訪れる人気店。おでんは定番の大根や玉子から、ばい貝、車麩、ふかし（鱈のすり身）といった金沢特有の具材まで揃い、出汁はほんのり甘めで上品な味わい。平日限定のおでん定食（1,000円）は、おまかせ4種にご飯、味噌汁がつくランチ限定の人気メニューです。さらに、自宅用に冷凍・冷蔵のお取り寄せも可能で、店の味を全国どこでも楽しめるのも魅力。レトロな店内で、地酒とともにゆったり味わう金澤おでんは旅の思い出にぴったり。金沢に来たら一度は足を運びたい老舗です。

第七ギョーザの店

出典：食べログ

金沢市民のソウルフードとして絶大な人気を誇る「第七ギョーザの店」は、地元の人々から“第七”の愛称で親しまれる老舗餃子専門店です。看板メニューの「ホワイト餃子」は、外はカリッと、中はモチモチ食感のボリューム満点な一品で、焼きたての香ばしさとあふれる肉汁がやみつきになる味わい。ホワイト餃子は焼きのほか、蒸しや冷凍販売でも提供されており、自宅でも楽しむことができます。また、実は第七の原点は焼き餃子にあり、「焼き餃子7個」や「蒸し餃子10個」といった多彩なメニューも揃っています。広々とした店内には個室もあり、家族連れやグループでも気軽に利用できるのもポイント。テイクアウトや宅配にも対応しており、連日多くの客でにぎわう地元の名物店です。

餃子菜館 勝ちゃん

出典：食べログ

石川県小松市で長年愛され続ける「餃子菜館 勝ちゃん」は、地元民にとって“ソウルフード”とも言える存在の老舗中華料理店。看板メニューは、外はパリッと中はジューシーな「焼き餃子（7ヶ550円）」。一口噛むと、肉汁と野菜の旨味が口いっぱいに広がり、何個でも食べたくなると評判です。独自の製法で作られる皮はモチモチ感もあり、家庭では味わえない本格的な美味しさが魅力。

さらに「塩焼きそば（800円）」は隠れた人気メニュー。塩味ベースのシンプルな味付けながらも、香ばしく炒められた麺と具材が絶妙に絡み合い、一度食べたら忘れられない味わいです。ガッツリ食べたい人には、甘辛タレで仕上げた「若鶏丼（850円）」や、野菜たっぷりの「みそラーメン（800円）」もおすすめ。豊富なメニューは、子どもから大人まで幅広い世代に支持されており、ランチタイムには行列ができることもしばしばです。

石川でグルメを満喫しよう！

歴史と文化が息づく石川県には、訪れるたびに新しい発見があるグルメの魅力が詰まっています。加賀料理や郷土の煮物、新鮮な海の幸、そしてB級グルメや和スイーツまで、地元の素材を生かした“ここだけの味”が揃い踏み。観光とあわせてグルメ巡りをすることで、旅の満足度がより一層高まるはずです。

金沢市内はもちろん、能登や加賀地方に足を延ばすことで、さらにディープな石川の味に出会えるのも魅力。どのエリアでも、伝統を大切にしながらも現代風にアレンジされた料理やスイーツが楽しめます。定番だけでなく、地元の人しか知らないような名店に出会えるのも石川旅の醍醐味です。

ぜひ、今回ご紹介したお店をきっかけに、石川の豊かな食文化に触れてみてください。きっと、次の旅行でも“また食べたい”と思える味に出会えることでしょう。そしてその体験が、旅の思い出をより深く、印象的なものにしてくれるはずです。