仙台1泊2日のおすすめ観光モデルコースを紹介

仙台を1泊2日で満喫するなら、まずは市内の歴史的名所や文化スポットを訪れるのが定番です。初日は仙台城跡で伊達政宗公の歴史に触れ、瑞鳳殿で豪華絢爛な桃山文化の美を堪能。その後は大崎八幡宮で荘厳な雰囲気に包まれながら参拝し、午後は市街地でショッピングやカフェ巡りを楽しむのがおすすめです。夜には東北最大の繁華街・国分町で、牛たんや地酒といったご当地グルメを堪能すれば、仙台ならではの夜を満喫できます。2日目は市外に足を延ばして松島で日本三景の絶景を眺めたり、秋保温泉で日常を忘れる癒やしのひとときを過ごすプランがおすすめ。都市観光と自然、グルメと温泉をバランスよく体験できる仙台旅行は、短い時間でも濃密な思い出を作れる充実の旅となるでしょう。

仙台観光1日目のモデルコース

午前：仙台大観音で圧巻の写真スポット体験

出典：PhotoAC

1日目の午前は、仙台のランドマークのひとつ「仙台大観音」へ。高さ100mを誇る真っ白な観音像は、日本最大級の大きさで、遠くからでもその存在感に圧倒されます。近くで見上げれば迫力ある一枚が撮影でき、写真映え間違いなしのスポットです。胎内は12層に分かれており、108体の仏像や三十三観音などが安置され、厳かな雰囲気を感じながら巡拝できます。さらにエレベーターで上層へ上がれば、展望窓から仙台市街や太平洋を一望でき、壮大なパノラマを背景にした写真撮影も可能。裏手には縁結びの神仏として知られる油掛大黒天も祀られており、観光と祈願を兼ねて訪れる人も多いスポットです。迫力ある大観音を背景に旅の始まりを彩る1枚を残しましょう。

午後：定義如来西方寺と秋保大滝で歴史と自然を満喫

出典：PhotoAC

午後はまず「定義如来西方寺」へ。平家落人伝説ゆかりの地として知られ、約800年前から安置されている阿弥陀如来像が有名です。縁結びや子授けのご利益があるとされるこのお寺は、地域の人々から「定義さん」と呼ばれ親しまれてきました。境内には五重塔や御廟貞能堂などの見どころがあり、歴史を感じながらゆったり参拝できます。参拝後は門前で名物「三角定義あぶらあげ」を味わいましょう。揚げたて熱々の香ばしい味わいはここでしか食べられない逸品です。その後は「秋保大滝」へ移動。幅6m、高さ55mの迫力ある滝は「日本の滝百選」にも選ばれており、滝見台からの眺めや滝壺近くの遊歩道散策で、豪快な水の流れと自然の息吹を全身で感じられます。歴史ある寺と大自然の名瀑を同じ日に楽しめる、仙台観光ならではの充実した午後の過ごし方です。

夕方：仙台秋保温泉郷を散策

出典：PhotoAC

午後の観光を終えたら、夕方は「仙台秋保温泉郷」へ。豊かな自然に囲まれたこのエリアには、名取川が作り出した渓谷や奇岩などの景勝地があり、特に覗橋から望めるハート形の岩は「恋人の聖地」として人気のスポットです。温泉街を歩けば、こけしの絵付け体験ができる工房や、手作り雑貨のお店などが点在しており、旅の思い出づくりにもぴったり。さらに、秋保で醸造される地ワインや、名物のおはぎ、地元野菜やお菓子などのお土産を購入できるショップも充実しています。自然美と文化体験、そしてグルメとショッピングを一度に楽しめる秋保温泉郷の散策は、旅の締めくくり前にゆったりと心を和ませてくれる時間になるでしょう。

夜：仙台秋保温泉で癒やしの宿泊

出典：じゃらん

1日目の夜は、歴史ある「仙台秋保温泉」に宿泊して旅の疲れを癒やしましょう。秋保温泉は1500年以上の歴史を誇り、古墳時代から人々に親しまれてきた名湯。戦国時代には伊達政宗公も訪れたと伝わり、心身を休める場として愛されてきました。泉質は塩化物泉や硫酸塩泉などが中心で、肌あたりがやわらかく、湯冷めしにくい特徴があります。温泉宿やホテルでは、湯量豊富な露天風呂や大浴場で極上の湯浴みを楽しめるほか、旬の地場食材を使った会席料理や郷土料理を堪能できるのも魅力。地酒や仙台牛、三陸の海の幸を使った料理が並ぶ食卓は、まさに旅のご褒美です。日帰り入浴施設もあるエリアですが、せっかくなら宿泊して、夜の静けさや朝の爽やかな空気とともに味わう温泉を存分に楽しみましょう。

仙台観光2日目のモデルコース

午前：ゆりあげ港朝市で新鮮グルメを堪能

出典：ゆりあげ港朝市

2日目の朝は、仙台市南部・名取市閖上漁港近くで開催される「ゆりあげ港朝市」へ出かけましょう。毎週日曜と祝日の朝6時からオープンし、近海で獲れた新鮮な魚介類や地場野菜を販売する約50店舗が立ち並び、地元客と観光客で大いに賑わいます。朝市の名物は、買った魚介をその場で焼いて味わえる浜焼きスタイル。ホタテや赤貝、サザエ、エビなどを炭火で豪快に焼けば、朝から贅沢な海の幸を満喫できます。特に閖上名産の赤貝は日本一と称される逸品で、冬から初夏にかけてが最も美味しいとされる季節。さらに、日曜には「せり市」が開催され、気に入った商品を競り落とす体験も可能です。市場の活気とともに仙台ならではの食文化を体感できる朝市は、旅の2日目のスタートにふさわしいスポットです。

午後：大崎八幡宮で歴史と信仰に触れる

出典：PhotoAC

午後は、伊達政宗公が慶長12年（1607年）に創建した「大崎八幡宮」へ参拝しましょう。仙台総鎮守として、歴代仙台藩主や城下の人々から篤く信仰されてきた神社で、厄除け・必勝・安産などのご利益があるとされています。社殿は本殿・石の間・拝殿が一体となった壮麗な権現造で、極彩色の彫刻や装飾が美しく、国宝にも指定されています。特に現存する安土桃山様式の社殿としては最古のものとされ、建築的にも大変貴重な文化財です。境内は落ち着いた雰囲気に包まれており、静かに参拝することで心が清められるひとときを過ごせます。毎年1月14日に行われる「松焚祭（どんと祭）」は、約300年以上続く伝統行事で、全国的にも有名。歴史と信仰が息づく大崎八幡宮は、仙台観光の午後にぴったりのスポットです。

夕方：定禅寺通を散策し杜の都の雰囲気を満喫

出典：PhotoAC

2日目の夕方は、仙台市中心部を代表する並木道「定禅寺通」をゆっくり散策しましょう。東西約700メートルにわたって続くケヤキ並木は「杜の都」仙台を象徴する景観で、四季折々の表情を楽しめます。中央の遊歩道（グリーンベルト）には、イタリアの彫刻家グレコやクロチェッティによるブロンズ彫刻が設置され、まるで野外ギャラリーのような雰囲気を漂わせています。さらに、青葉まつりや定禅寺ストリートジャズフェスティバル、冬のSENDAI光のページェントなど、季節ごとに多彩なイベントが開催される文化交流の拠点としても有名。日常の中にアートと自然が溶け込む空間を歩けば、仙台らしい落ち着きと華やかさを同時に感じることができ、旅の締めくくりにふさわしい散策スポットとなるでしょう。

1泊2日で仙台観光を満喫しよう！

仙台は、歴史・自然・グルメが調和した「杜の都」として、1泊2日でもその魅力をたっぷり味わえる観光地です。1日目は仙台大観音や定義山、秋保大滝、秋保温泉といった自然や歴史に触れ、夜は温泉宿で心身を癒やす時間を楽しめます。2日目は新鮮な海の幸を堪能できるゆりあげ港朝市や、伊達政宗公ゆかりの大崎八幡宮、そして定禅寺通のケヤキ並木散策など、市内の魅力をバランスよく巡ることができます。定番から穴場まで網羅したこのコースなら、短い滞在でも仙台の多彩な魅力を体感できるはず。何度訪れても新しい発見に出会える仙台は、四季を通じて訪れたい街です。次の旅行では、季節のイベントやまだ見ぬスポットを加えて、さらに深く仙台を満喫してみてはいかがでしょうか。