青森2泊3日のおすすめ観光モデルコースを紹介

青森2泊3日の観光モデルコースは、自然・文化・グルメをバランスよく組み合わせた充実の旅程が魅力です。初日は青森市内で市場や文化施設を巡り、夜は歴史ある温泉でリラックス。2日目は奥入瀬渓流や十和田湖といった自然景観を中心に、散策と絶景を堪能します。そして3日目は八戸で市場グルメや酒蔵見学、屋台村での食べ歩きといった体験を楽しみ、最後まで青森の味覚と人情を感じられるプランです。定番スポットに加え、地元ならではの体験を盛り込むことで、青森を深く味わえるのがこのコースの魅力。観光初心者からリピーターまで幅広く満足できる内容となっています。

青森観光1日目のモデルコース

午前：青森魚菜センターでのっけ丼を堪能

出典：PIXTA

青森観光のスタートは、青森駅から徒歩約5分の「青森魚菜センター」がおすすめです。地元では「古川市場」と呼ばれ、観光客だけでなく地元の人々にも親しまれている市場です。新鮮な魚介類や地元の食材がずらりと並び、青森の食文化を気軽に体験できるスポットとして人気を集めています。

特に名物なのが、自分好みの具材を自由に選んで作る「のっけ丼」。市場内の約30店舗から好きな具材を選び、ご飯の上に豪快にのせれば、自分だけのオリジナル丼が完成します。陸奥湾産のホタテや朝獲れの魚介類はもちろん、肉や惣菜などバリエーションも豊富。旅の始まりから青森の新鮮な味覚を堪能し、活気ある市場の雰囲気に触れながら、食の街・青森の魅力を存分に味わいましょう。

午後：ねぶたの家 ワ・ラッセ＆A-FACTORYを満喫

出典：PIXTA

午後は、青森の魅力を存分に感じられる「ねぶたの家 ワ・ラッセ」を訪れてみましょう。ここでは青森ねぶた祭の迫力ある大型ねぶたが常設展示されており、三味線や笛の音とともに祭りの熱気を体感することができます。また、2階のミュージアムではねぶた祭の歴史や制作技術の変遷を映像や展示物で学ぶことができ、奥深い文化を知る良い機会になるでしょう。祭りのエネルギーに触れながら、青森の伝統文化を存分に堪能できます。

その後は、青森駅から徒歩2分の「A-FACTORY」へ。館内には、青森県産のりんごやホタテ、トウモロコシを使ったスイーツやおつまみが並び、フードマルシェでの食べ歩きも楽しめます。さらに、シードル工房では青森りんごを使ったシードルの製造工程をガラス越しに見学可能。テイスティングカードを使って好みのシードルを少量ずつ試飲できるのも魅力です。青森ならではのグルメとショッピングを満喫しながら、旅の午後を充実させましょう。

夕方：青森県観光物産館アスパムで展望とショッピング

出典：PIXTA

夕方は、三角形の独特な外観が印象的な「青森県観光物産館アスパム」で過ごしましょう。高さ約51mの展望台からは、青森市街や陸奥湾、さらに下北・津軽・夏泊の各半島、八甲田山などを一望でき、夕暮れ時には海と街並みがオレンジ色に染まる幻想的な風景を楽しめます。

館内には、郷土料理を味わえる展望レストランや喫茶、軽食コーナーが充実しており、旅の合間に一息つくのにぴったり。また、りんごを使ったスイーツや青森の伝統工芸品など、お土産選びにも困りません。さらに「青森県観光情報センター」では観光情報を入手できるため、翌日の旅の計画を立てるのにも便利です。夕焼けに包まれた景色を眺めながら、青森ならではの魅力を味わえるひとときを過ごしてみませんか。

夜：酸ヶ湯温泉旅館で名湯を堪能

出典：PIXTA

1日目の夜は、300年以上の歴史を誇る名湯「酸ヶ湯温泉旅館」でゆっくりと疲れを癒しましょう。標高約900m、八甲田連峰の西麓に位置するこの温泉は、雄大な自然を眺めながら極上の湯浴みが楽しめることで知られています。特に名物の「ヒバ千人風呂」は、総ヒバ造りの圧巻の大浴場で、柱を使わずに建てられた広さ160畳もの空間が魅力。4つの異なる泉質を持つ源泉を贅沢に楽しめるのも大きな特徴です。

硫黄の香り漂う白濁した湯は身体を芯から温め、旅の疲れをじんわりと解きほぐしてくれます。混浴に抵抗がある方でも、女性専用の入浴時間や専用浴場が設けられているため安心。宿泊者専用の送迎バスもあり、夕方以降はゆったりと温泉に浸かりながら、地元食材を使った郷土料理に舌鼓を打つことができます。歴史ある湯治場の雰囲気に包まれながら、青森の夜を心ゆくまで満喫してみませんか。

青森観光2日目のモデルコース

午前：奥入瀬渓流館で自然を学ぶ

出典：PIXTA

2日目の午前は、奥入瀬渓流の玄関口に位置する「奥入瀬渓流館」からスタートしましょう。ここは奥入瀬の豊かな自然や成り立ちを深く学べる拠点施設で、館内にはパネル展示や写真、デジタルサイネージを使った解説が充実しています。散策前に訪れることで、奥入瀬の魅力をより理解しながら自然の中へ出発できるのが大きな魅力です。

また、館内のインフォメーションでは、奥入瀬を知り尽くしたガイドによる散策コースの相談や最新の自然情報を得ることが可能。ショップには奥入瀬の美しい自然をモチーフにしたグッズやお土産も揃っており、旅の記念にもぴったりです。さらに、カフェ「あら、りんご。」では青森産のりんごを使ったスイーツやドリンクが味わえ、観光前の休憩にも最適。自然と文化を一度に楽しめるスタート地点としておすすめです。

午後：奥入瀬渓流を散策

出典：PIXTA

午後は、十和田湖から流れ出る奥入瀬川が約14kmにわたって滝や清流をつくりながら続く「奥入瀬渓流」を散策しましょう。国の特別名勝・天然記念物にも指定されているこの渓流は、美しい自然景観が魅力で、岩や樹林に囲まれた清らかな水の流れが訪れる人の心を癒してくれます。

遊歩道が整備されているため歩きやすく、気軽に自然散策を楽しむことができます。木々が生い茂るトンネルのような道は特に春から夏にかけての新緑シーズンに美しく、爽やかな風と水音が一体となって心地よいひとときを演出。全区間を歩くと約5時間かかりますが、効率よく巡るならバスの利用もおすすめです。途中の停留所で下車し、見どころを絞って散策すれば時間や体力に合わせて奥入瀬の魅力を満喫できます。

夕方：十和田湖畔で絶景と静寂を堪能

出典：PIXTA

夕方は「十和田湖畔」で、静けさと神秘的な景観をゆったりと楽しみましょう。十和田八幡平国立公園に位置するカルデラ湖・十和田湖は、日本第3位の深さを誇り「神秘の湖」として知られています。夕暮れ時の湖面は、空の色や周囲の山々を美しく映し出し、幻想的な雰囲気を漂わせます。湖畔を散策すれば、自然の中で心が落ち着くひとときを過ごせるでしょう。

また、湖畔南部には宿泊施設や飲食店が集まる休屋エリアがあり、観光拠点としても最適です。十和田湖のシンボル「乙女の像」やパワースポットである「十和田神社」など見どころも豊富。お土産店も揃っているので、旅の思い出を持ち帰るのにもぴったりです。日中の自然散策を終えた後は、夕焼けに染まる湖面を眺めながら、十和田湖ならではの静寂と絶景を満喫しましょう。

夜：十和田湖畔で宿泊

出典：PIXTA

2日目の夜は、十和田湖畔に宿泊してゆったりと過ごしましょう。湖畔周辺は観光の拠点としても便利で、美しい湖面や豊かな自然を眺めながら滞在できる宿泊施設が充実しています。特におすすめなのは、落ち着いた雰囲気と温かいおもてなしが魅力の「十和田ホテル」、そして自然に囲まれた静かな環境でリラックスできる「十和田プリンスホテル」です。

どちらの宿も地元の食材をふんだんに使った料理を堪能でき、旅の疲れを癒す温泉や快適な客室で心身ともにリフレッシュできます。湖畔の夜はとても静かで、天気が良ければ満天の星空を楽しむことも可能。十和田湖ならではの大自然に包まれながら、贅沢な宿泊体験を味わってみてはいかがでしょうか。

青森観光3日目のモデルコース

午前：八食センターで市場散策とランチ

出典：PIXTA

3日目の午前は「八食センター」からスタートしましょう。八戸駅からバスで約12分とアクセスも良く、館内全長170mの広大な市場には約60店舗が軒を連ね、八戸の名物を一度に楽しめるスポットです。新鮮な魚介類や青果、精肉から乾物やお菓子、雑貨まで幅広く揃い、見て歩くだけでも活気ある市場の雰囲気を満喫できます。

特に人気なのは、市場内で購入した魚介類や肉をその場で炭火焼きにして味わえる「七厘村」。香ばしい炭火焼きの香りが漂う中、地元ならではの食材を堪能できるのはここならではの魅力です。また、焼きおにぎりやせんべい汁など、八戸の郷土料理も味わえるため、旅の締めくくりにぴったり。青森の食文化を体感しながら、贅沢なランチタイムを楽しみましょう。

午後：八戸酒造で酒蔵見学と試飲

出典：PIXTA

午後は、1775年創業の老舗「八戸酒造」を訪れてみましょう。青森を代表する酒蔵のひとつで、敷地内には煉瓦蔵や土蔵、木造の店舗兼主屋など歴史的価値の高い建物群が並び、国の登録有形文化財にも指定されています。見学では、大正時代に建てられた貯蔵庫を巡りながら、杜氏や職人たちのこだわり、そして酒造りの歴史に触れることができます。

見学後には試飲の機会もあり、フルーティーな香りや深みのある味わいなど、多彩な日本酒を味わえるのが魅力です。気に入った銘柄があればショップで購入できるため、お土産や旅の記念にもぴったり。伝統と革新が息づく八戸酒造で、日本酒文化を体感しながら午後の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

夕方：八戸屋台村みろく横丁で食べ歩き

出典：八戸屋台村みろく横丁

夕方は「八戸屋台村みろく横丁」を訪れて、地元のグルメと人情に触れてみましょう。昭和の面影を残す路地に26軒の屋台が並び、どのお店も活気にあふれています。店主を囲んでお客さん同士が自然に会話を楽しむ雰囲気は、初めて訪れる人でもすぐに打ち解けられる温かさが魅力です。

ここでは新鮮な魚介や郷土料理をはじめ、おでん、串焼き、肉料理、さらには「八戸ラーメン」など多彩なメニューが味わえます。気になるお店をいくつか巡る“ハシゴ酒”スタイルも楽しめるため、八戸ならではの食文化を満喫する絶好の機会です。地元の人々との交流を楽しみながら、旅の思い出に残る特別な夕暮れを過ごしてみませんか。

2泊3日で青森観光を満喫しよう！

2泊3日の青森旅行では、伝統文化と自然の雄大さ、そして食の魅力をバランスよく楽しめる充実したプランを体験できます。ねぶた祭の迫力を感じられる展示や、青森魚菜センターで味わう新鮮な海鮮グルメ、奥入瀬渓流や十和田湖の絶景と静寂、さらに酸ヶ湯温泉や湖畔の宿での癒しの時間は、旅の忘れられない思い出になるでしょう。

また、最終日に訪れる八戸の市場や屋台村では、青森ならではの温かい人情と食文化に触れられ、旅の締めくくりにふさわしい体験が待っています。季節ごとに異なる魅力を見せる青森は、訪れるたびに新しい発見がある場所です。一度訪れたらきっとまた足を運びたくなる、そんな青森の魅力をぜひ心ゆくまで味わってください。